話題株ピックアップ【昼刊】:EDP、コジマ、小野薬
■イーディーピー <7794> 2,443円 +351 円 (+16.8%) 一時ストップ高 11:30現在
イーディーピー<7794>がカイ気配スタート。同社は24日取引終了後、今年4月から保留していた中東向け種結晶及び欧州向け基板の輸出について、申請していた輸出許可が今月13日及び21日に得られたと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。輸出を保留していたのは、輸出貿易管理令の一部を改正する政令が施行されたため。今後は所定の手続きが完了次第、当局の見解に従い改正後の法令に則した輸出許可申請を行い、順次許可される見通しだという。また、別途代理店から許可申請を行っている輸出案件についても、近いうちに輸出許可が下りることになるとみている。
■Genky <9267> 5,110円 +380 円 (+8.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
Genky DrugStores<9267>が急反発。5000円の大台に乗せ、昨年1月以来、およそ1年半ぶりの高値をつけた。24日の取引終了後、23年6月期の連結決算発表にあわせ、24年6月期の業績予想を開示した。経常利益は前期比2.4%増の72億5000万円を計画。2期連続で過去最高益となる見通しを示したことを評価した買いが集まった。売上高は同6.5%増の1800億円を見込む。今期は39店舗の新規出店を計画し、既存店ではスクラップ&ビルドの推進と店舗改装などにより活性化を図る。同時に開示した7月度の月次営業速報では、全社売上高は前年同月比10.0%増、既存店売上高は同7.4%増と増収基調を継続した。
■コジマ <7513> 642円 +32 円 (+5.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
コジマ<7513>は大幅高。24日の取引終了後に株主優待制度を拡充すると発表。これまで年1回だった「株主様お買物優待券」の贈呈回数を年2回に増やすとしており、これを好感した買いが向かっている。現行の8月権利分(保有株数に応じ1000~2万円分)に加え、新たに2月権利分(保有株数に関わらず一律1000円分)を来年から実施する。また、これとは別に保有期間に応じて贈呈していた優待券について、従来12カ月間としていた有効期限を6カ月間に見直した。
■小野薬品工業 <4528> 2,675円 +89.5 円 (+3.5%) 11:30現在
小野薬品工業<4528>が大幅に3日続伸した。25日、同社と米ブリストル・マイヤーズ・スクイブ<BMY>が権利を持つ抗PD―L1抗体/抗CTLA―4抗体関連特許に関する訴訟を巡り、両社は英製薬大手のアストラゼネカ<AZN>などと全面的に和解をする契約を締結したと発表。同時に、取得総数1900万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.89%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いの実施も開示しており、これらを好感した買いが集まった。今回の和解により、小野薬は総額約1億4000万ドルを受け取る。24年3月期の連結業績に及ぼす影響については、第2四半期(7~9月)の決算発表時に公表する予定。自社株の取得期間は8月1日から24年3月22日までとし、取得した全株式を同年3月29日に消却する。
■ベクトル <6058> 1,311円 +34 円 (+2.7%) 11:30現在
ベクトル<6058>が続伸している。24日の取引終了後、100%子会社シグナルの全株式をアクセンチュア(東京都港区)に譲渡すると発表。それに伴い、24年2月期業績に関係会社株式売却益約17億円を特別利益として計上するとしたことが好感されている。なお、24年2月期業績への影響は精査中としている。同時に、キャリアスクール事業を展開するコネクト(東京都文京区)株式の39.0%を取得し、持ち分法適用会社化すると発表した。コネクトが展開するキャリアスクール事業とベクトルが提供する「JOBTV」を組み合わせることで、キャリアスクール卒業後の就職支援として「JOBTV」への送客が可能となり、「骨太の方針2023」における「リ・スキリングによる能力向上支援」及び「成長分野への労働移動の円滑化」の後押しにより両サービスの需要拡大が見込めるとしている。
■テンポスHD <2751> 2,509円 +49 円 (+2.0%) 11:30現在
テンポスホールディングス<2751>が反発している。24日の取引終了後、魚介類の卸事業や回転寿司を中心とした飲食店事業などを展開するヤマト(千葉県鴨川市)の全株式を9月11日の予定で取得し、子会社化すると発表したことが好感されている。飲食店経営を自社で行うことで、拡大及び立て直しのノウハウを身に付けるほか、飲食事業を伸ばすことでグループが目指す時価総額1000億円の早期達成を実現させるのが狙い。取得価額は非開示。なお、24年4月期業績への影響は精査中としている。
■レーザーテック <6920> 20,685円 +290 円 (+1.4%) 11:30現在
レーザーテック<6920>が続伸、2万1000円近辺を走る75日移動平均線との下方カイ離解消の動きをみせている。同社が前日取引終了後に23年6月期の業績予想の修正を発表、最終利益は従来予想の330億円から450億円(前の期比81%増)に大幅増額修正しており、これを好感する買いを呼び込んでいる。業績修正の背景は為替の円安メリットが主要因だが、同社の看板商品であるマスク検査装置は高水準の受注残を抱え、先行きの収益見通しは明るい。好業績を背景に株主還元も強化し、23年6月期配当は従来計画から49円上方修正した年178円(22年6月期実績は97円)とすることも併せて発表しており、これも株高を助長している。
■丸一鋼管 <5463> 3,348円 +35 円 (+1.1%) 11:30現在
丸一鋼管<5463>が続伸している。25日朝の日本経済新聞電子版で、「メキシコに自動車用鋼管の新工場を建設する」と報じられたことが好材料視されている。記事によると、新工場はメキシコの米国国境近くのヌエボレオン州モンテレイに建設する方向で検討を進めており、約1500万ドルを投じ、25年度の稼働開始を目指すという。また、半導体製造設備向けでも24年3月までに米テキサス州の新工場で生産を始めるとしており、自動車や半導体関連の増産体制を整えることで成長を図る方針だ。
■セブン&アイ <3382> 5,897円 +41 円 (+0.7%) 11:30現在
セブン&アイ・ホールディングス<3382>が5日ぶりに反発した。ブルームバーグ通信が24日夜、セブン&アイが売却を予定する百貨店事業のそごう・西武について、9月1日に約2100億円で米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに売却する方向で最終調整に入ったと報じた。売却の実現に向け前進したと受け止めた投資家の買いが入り、株価を支援したようだ。報道によると、セブン&アイは近く開催する臨時取締役会に諮る。21日に同社の社長とそごう・西武の社長、フォートレスの幹部が都内で会い、詰めの交渉を行った結果、セブン&アイは関係者から概ね合意を得られたと判断したという。一方、そごう・西武労働組合の反発は今後も続くとみられ、ストライキ権の確立に向けた投票について、25日に開票結果を発表するとも伝えている。
■三菱重工業 <7011> 6,641円 +20 円 (+0.3%) 11:30現在
三菱重工業<7011>が続伸している。午前10時ごろ、経済産業省資源エネルギー庁が推進する高温ガス炉の開発を担う中核企業に選定されたと発表しており、好材料視されている。高温ガス炉は900℃以上の超高温の核熱を供給できるのが特徴で、高温ガス炉をカーボンフリー高温熱源として大量かつ安定的な水素製造に活用することで、産業分野の脱炭素化へ貢献することが期待されている。同社は今後、中核企業として高温ガス炉実証炉の開発を推進し、資源エネルギー庁が30年代の運転開始を目指す実証炉の建設に向け、研究開発・設計・建設までを一括して取りまとめるとしている。
■SOMPO <8630> 6,197円 -145 円 (-2.3%) 11:30現在
SOMPOホールディングス<8630>が4日続落。中古車販売大手ビッグモーター(東京都港区)による保険金水増し請求問題を巡り、ビッグモーターに出向者を出していた損保各社に関する報道が相次いでいる。なかでも、出向者の数が他の損保各社と比べて多く、保険金の水増し請求があった時期に事故車の修理部門の担当部長を務めた出向者がいたことが伝わっているSOMPO傘下の損害保険ジャパンに関心が集まっている。これを受け、先行き不透明感から同社株への売り圧力が強まっている。損保ジャパンは25日、コメントを発表した。保険金不正請求を認識できなかったことを受け、社外弁護士による調査委員会を設置して調査を行うとした。
■しまむら <8227> 13,755円 -70 円 (-0.5%) 11:30現在
しまむら<8227>が冴えない動き。24日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比2.1%増と10カ月連続で前年実績を上回ったものの、サプライズ感はなく利益確定の売りが出ているようだ。お出かけ需要や気温の上昇により、夏物のアウター衣料と肌着や寝具などの実用品が売り上げを伸ばした。アウター衣料ではPBの「CLOSSHI」とJB(共同開発ブランド)の「SEASON REASON」や「LOGOS DAYS」のTシャツやシャツ、パンツが好調だった。一方、実用品ではPBの「CLOSSHI」の肌着や敷パッド、スリッパが好調。水着や浴衣も売り上げを伸ばした。なお、全店売上高は同1.9%増だった。
■Jエスコム <3779> 149円 +42 円 (+39.3%) 一時ストップ高 11:30現在
ジェイ・エスコムホールディングス<3779>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は24日取引終了後、子会社で投資事業組合の運用及び管理を行うJEインベストメントが第2号ファンドを組成すると発表。これが材料視されているようだ。このファンドは、JVCケンウッド<6632>グループのJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントが今後配信予定のゲーム事業に、JEインベストメントが共同事業者として参画し、同事業のための出資金をJEインベストメントが営業者となる匿名組合を組成して募集するもの。同社グループは海外でも人気の高いゲームや日本のアニメなどのIP(知的財産)の海外発信の支援などを行うことで収益機会を拡大させたい意向で、加えてJEインベストメントにおいて、ファンド運営などの投資事業を積極的に展開し収益機会を拡大させることで、グループの企業価値の向上を図るとしている。
■LeTech <3497> 1,412円 +222 円 (+18.7%) 一時ストップ高 11:30現在
LeTech<3497>が急騰。同社は不動産の開発・売買、管理仲介など不動産ソリューション事業を幅広く展開している。24日取引終了後、23年7月期の業績予想の修正を発表、最終利益は従来計画の7億円から11億5800万円(前期は46億8800万円の赤字)に増額、過去最高益更新となる。これまで未定だった年間配当も2期ぶりに復配し、32円とすることを発表。前々期の21年7月期は7円配当であっただけにインパクトが大きい。
■fonfun <2323> 547円 +58 円 (+11.9%) 一時ストップ高 11:30現在
fonfun<2323>が一時、ストップ高の水準となる前営業日比80円高の569円に買われ、年初来高値を更新した。同社は24日、M&A戦略に関する概要資料を公開した。新規事業への参入を目的としたM&Aについて積極的に取り組む方針を示しており、材料視されたようだ。同社は6月にサイブリッジグループ(東京都渋谷区)の一員となった。今後はSMS周辺事業にとどまらず、ソフトウェア開発やメディア事業、IoT領域などの新事業ドメインにおいてM&Aを進める。投資規模は2億円前後までを想定。業績規模としては、売上高で1億~5億円、営業損益はトントンから5000万円をターゲットとする。
●ストップ高銘柄
ポエック <9264> 1,124円 +150.2 円 (+15.4%) ストップ高 11:30現在
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース