話題株ピックアップ【夕刊】(1):EDP、弁護士COM、コジマ

注目
2023年7月25日 15時11分

■イーディーピー <7794>  2,427円  +335 円 (+16.0%) 一時ストップ高   本日終値

イーディーピー<7794>が急騰。同社は24日取引終了後、今年4月から保留していた中東向け種結晶及び欧州向け基板の輸出について、申請していた輸出許可が今月13日及び21日に得られたと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。輸出を保留していたのは、輸出貿易管理令の一部を改正する政令が施行されたため。今後は所定の手続きが完了次第、当局の見解に従い改正後の法令に則した輸出許可申請を行い、順次許可される見通しだという。また、別途代理店から許可申請を行っている輸出案件についても、近いうちに輸出許可が下りることになるとみている。

■弁護士ドットコム <6027>  3,545円  +185 円 (+5.5%)  本日終値

弁護士ドットコム<6027>が続伸。24日の取引終了後、契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」が栃木県足利市に採用されたと発表しており、好材料視された。これにより足利市は、栃木県内では初の電子契約サービスの導入自治体となるとしている。

■日本証券金融 <8511>  1,150円  +60 円 (+5.5%)  本日終値

日本証券金融<8511>は後場に強含みの展開となった。この日、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算の速報値を発表した。営業収益は前年同期比23.3%増の136億8200万円、営業利益は同72.0%増の30億6800万円となった。大幅な増収増益となったことを評価した買いが集まったようだ。正式な決算の発表は8月2日を予定する。あわせて同社は、貸借取引に関する銘柄ごとの融資・貸株残高や品貸料率などのデータについて、Nasdaq Data Linkを通じた提供を開始したと発表した。日証金のデータが世界中の機関投資家や、その他の市場参加者の投資判断に活用できるようになるとしている。

■コジマ <7513>  643円  +33 円 (+5.4%)  本日終値

コジマ<7513>は大幅高。24日の取引終了後に株主優待制度を拡充すると発表。これまで年1回だった「株主様お買物優待券」の贈呈回数を年2回に増やすとしており、これを好感した買いが向かった。現行の8月権利分(保有株数に応じ1000~2万円分)に加え、新たに2月権利分(保有株数に関わらず一律1000円分)を来年から実施する。また、これとは別に保有期間に応じて贈呈していた優待券について、従来12カ月間としていた有効期限を6カ月間に見直した。

■Genky <9267>  4,975円  +245 円 (+5.2%)  本日終値

Genky DrugStores<9267>が急反発。およそ1年半ぶりの高値をつけた。24日の取引終了後、23年6月期の連結決算発表にあわせ、24年6月期の業績予想を開示した。経常利益は前期比2.4%増の72億5000万円を計画。2期連続で過去最高益となる見通しを示したことを評価した買いが集まった。売上高は同6.5%増の1800億円を見込む。今期は39店舗の新規出店を計画し、既存店ではスクラップ&ビルドの推進と店舗改装などにより活性化を図る。同時に開示した7月度の月次営業速報では、全社売上高は前年同月比10.0%増、既存店売上高は同7.4%増と増収基調を継続した。

■ベクトル <6058>  1,322円  +45 円 (+3.5%)  本日終値

ベクトル<6058>が続伸。24日の取引終了後、100%子会社シグナルの全株式をアクセンチュア(東京都港区)に譲渡すると発表。それに伴い、24年2月期業績に関係会社株式売却益約17億円を特別利益として計上するとしたことが好感された。なお、24年2月期業績への影響は精査中としている。同時に、キャリアスクール事業を展開するコネクト(東京都文京区)株式の39.0%を取得し、持ち分法適用会社化すると発表した。コネクトが展開するキャリアスクール事業とベクトルが提供する「JOBTV」を組み合わせることで、キャリアスクール卒業後の就職支援として「JOBTV」への送客が可能となり、「骨太の方針2023」における「リ・スキリングによる能力向上支援」及び「成長分野への労働移動の円滑化」の後押しにより両サービスの需要拡大が見込めるとしている。

■INPEX <1605>  1,840円  +51 円 (+2.9%)  本日終値

石油関連株が軒並み高。INPEX<1605>が5日続伸し連日の年初来高値を更新。石油資源開発<1662>や出光興産<5019>も5連騰し、ENEOSホールディングス<5020>は年初来高値に買われた。24日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の9月限が前週末比1.67ドル高の1バレル=78.74ドルに上昇。一時79.28ドルと約3カ月ぶりの高値圏に買われた。サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどから構成する「OPECプラス」が減産方針を継続するとの見方が出ているほか、米国は夏のドライブシーズン入りでガソリンなどの需要期を迎え原油需給が引き締まるとの観測が強まった。また、中国が近く景気刺激策を打ち出すとの思惑が出ていることも原油価格の上昇要因となっている。

■小野薬品工業 <4528>  2,640.5円  +55 円 (+2.1%)  本日終値

小野薬品工業<4528>が大幅に3日続伸した。25日、同社と米ブリストル・マイヤーズ・スクイブ<BMY>が権利を持つ抗PD―L1抗体/抗CTLA―4抗体関連特許に関する訴訟を巡り、両社は英製薬大手のアストラゼネカ<AZN>などと全面的に和解をする契約を締結したと発表。同時に、取得総数1900万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.89%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いの実施も開示しており、これらを好感した買いが集まった。今回の和解により、小野薬は総額約1億4000万ドルを受け取る。24年3月期の連結業績に及ぼす影響については、第2四半期(7~9月)の決算発表時に公表する予定。自社株の取得期間は8月1日から24年3月22日までとし、取得した全株式を同年3月29日に消却する。

■テンポスHD <2751>  2,502円  +42 円 (+1.7%)  本日終値

テンポスホールディングス<2751>が反発。24日の取引終了後、魚介類の卸事業や回転寿司を中心とした飲食店事業などを展開するヤマト(千葉県鴨川市)の全株式を9月11日の予定で取得し、子会社化すると発表したことが好感された。飲食店経営を自社で行うことで、拡大及び立て直しのノウハウを身に付けるほか、飲食事業を伸ばすことでグループが目指す時価総額1000億円の早期達成を実現させるのが狙い。取得価額は非開示。なお、24年4月期業績への影響は精査中としている。

■レーザーテック <6920>  20,655円  +260 円 (+1.3%)  本日終値

レーザーテック<6920>が続伸。同社が前日取引終了後に23年6月期の業績予想の修正を発表、最終利益は従来予想の330億円から450億円(前の期比81%増)に大幅増額修正しており、これを好感する買いを呼び込んでいる。業績修正の背景は為替の円安メリットが主要因だが、同社の看板商品であるマスク検査装置は高水準の受注残を抱え、先行きの収益見通しは明るい。好業績を背景に株主還元も強化し、23年6月期配当は従来計画から49円上方修正した年178円(22年6月期実績は97円)とすることも併せて発表しており、これも株高を助長している。

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