話題株ピックアップ【夕刊】(1):OBC、サイバー、大塚HD

注目
2023年7月26日 15時11分

■OBC <4733>  5,830円  +470 円 (+8.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

オービックビジネスコンサルタント<4733>が大幅続伸。25日場中に発表した4~6月期(第1四半期)決算の内容が好感され、同社株は同日買われたが、きょうも引き続き買いを集めた。株価は6月12日高値(5560円)を上回り年初来高値を更新した。4~6月期の売上高は前年同期比9.6%増の91億4400万円、営業利益は同1.8%増の37億4100万円だった。クラウドサービス売り上げや指導料売り上げの好調が寄与した。通期の増収増益見通しは据え置いた。

■富士紡ホールディングス <3104>  3,675円  +280 円 (+8.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

富士紡ホールディングス<3104>が急伸、年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は25日、同社株のレーティングを新規「バイ」でカバレッジを開始した。目標株価は4200円とした。研磨材部門で手掛けるシリコンウエハー及びCMP(化学的機械研磨)、炭化ケイ素(SiC)向け研磨材の中長期的な需要拡大に伴う成長を考慮している。23年3月期の液晶とHDD用研磨材の売上高比率は推定で16%にとどまる一方、半導体関連比率は70~80%まで高まっており、半導体市場が底入れから反転に向かう25年3月期は増益に転じるとみている。同証券では24年3月期の連結営業利益は前期比38.4%減の30億円(会社予想29億5000万円)の見込みだが、25年3月期の同利益は45億円となると予想している。

■エニマインド <5027>  1,340円  +77 円 (+6.1%)  本日終値

AnyMind Group<5027>が7営業日ぶりに反発。同社は25日、ECマネジメントプラットフォーム「AnyX」で、EC業務の効率化を実現する新機能「ワークフロー」の提供を開始したと発表。これが株価を刺激したようだ。この機能の活用により、LINE公式アカウントの友だち追加や商品購買を手掛かりとしたメッセージ及びクーポンの自動配信、LINE上での購買完了や配送完了のメッセージ送信、顧客のステータスにあわせた効率的なCRM(顧客管理)施策の実施などが可能になるという。

■サイバーエージェント <4751>  1,034.5円  +24 円 (+2.4%)  本日終値

サイバーエージェント<4751>が反発した。SBI証券が25日、サイバーに関して目標株価1150円で新規カバレッジを開始した。投資判断は「中立」とした。インターネットテレビ「ABEMA」は、2022年のサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会の無料生中継が視聴者や広告主の取引社数の拡大に寄与し、収益基盤が一段と強固になったと指摘。競輪・オートレースのインターネット投票サービス「WINTICKET」と広告事業の拡大も予想する。SBI証券はサイバーの24年9月期営業利益が537億9700万円になると予想する。

■大塚ホールディングス <4578>  5,335円  +90 円 (+1.7%)  本日終値

大塚ホールディングス<4578>が反発。25日の取引終了後、第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が従来予想の8670億円から9475億円(前年同期比16.4%増)へ、営業利益が915億円から1305億円(同94.4%増)へ、純利益が680億円から1025億円(同46.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。すべての事業セグメントが堅調に推移しており、なかでも医療関連事業における持続性抗精神病薬「エビリファイ メンテナ」、抗精神病薬「レキサルティ」、V2-受容体拮抗剤「ジンアーク」、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」のグローバル4製品が堅調に推移。また、導出品に対するロイヤリティー・マイルストーンやニュートラシューティカルズ関連事業の「ネイチャーメイド」の売り上げも伸長し業績を牽引した。

■三益半導体工業 <8155>  2,960円  +45 円 (+1.5%)  本日終値

三益半導体工業<8155>は反発。25日の取引終了後、300ミリシリコンウエハーの新工場を建設すると発表しており、好材料視された。現工場の隣接地に新工場棟建設用の土地を770億円で取得。来月にも着工する予定で、25年7月の竣工を予定している。なお、24年5月期業績への影響はないとしている。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  2,332円  +34 円 (+1.5%)  本日終値

オイシックス・ラ・大地<3182>が4日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「保育園の給食事業に本格参入する」と報じられたことが好材料視されたようだ。記事によると、カット済みの食材とレシピをセットにしたミールキットに仕上げて販売するという。また、当初は関東と関西の施設を中心に販売し、27年までに100億円の売上高を目指すとあることから、業績への貢献が期待されているようだ。

■オービック <4684>  23,255円  +270 円 (+1.2%)  本日終値

オービック<4684>は全般軟調地合いに抗して反発。独立系のシステムインテグレータでERPソフトに強みを持ち、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を開拓している。25日取引終了後に発表した23年4~6月期決算は営業利益が前年同期比16%増の174億3000万円と2ケタ成長を達成した。主力のERPソフトである「オービック7」が好調で収益を押し上げた。24年3月期通期の営業利益は前期比12%増の700億円を予想しているが、足もとの企業DX案件は豊富で、業績上振れの可能性も指摘されている。

■ソシオネクスト <6526>  15,670円  +150 円 (+1.0%)  本日終値

ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>など半導体主力銘柄は売り買い交錯、前日終値近辺で強弱観を対立させているが、下値では押し目買いニーズが強い。ソシオネクスは資産運用世界最大手の米キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーが保有株比率6.13%の大株主に浮上しており、株価刺激材料となっている。また、アドバンテスト<6857>は生成AI市場の急拡大を背景に画像処理半導体(GPU)向けテスターの需要が旺盛で、業績成長期待が高まっている。同社はきょう4~6月期決算発表を控えており、この内容にマーケットの関心が高い。

■東急 <9005>  1,734円  +14.5 円 (+0.8%)  本日終値

東急<9005>が4日続伸。この日、東横線で有料座席指定サービス「Q SEAT」を8月10日に開始すると発表しており、好材料視された。同サービスは、運行している5050系(10両編成)のうち、一部列車の4・5号車の座席をロングシートからクロスシートに転換し、急行列車として渋谷発元町・中華街行きで運行する。「Q SEAT」サービスは18年12月に大井町線で開始しており、第2弾となる東横線では平日夜の最混雑時間帯を避けた19時30分以降の時間帯にサービスを提供するとしている。

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