マイクロソフトは好決算も下落 アジュールの伸びが鈍化=米国株個別
マイクロソフト<MSFT>が下落しており、全体を圧迫。前日引け後に4-6月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高もと予想を上回った。クラウドが引き続き堅調に推移している。
ナデラCEOは声明で「われわれは新しい人工知能(AI)プラットフォームへのシフトをリードし、顧客がわれわれのクラウドを利用してデジタル投資から最大価値を引き出すのを支援し、営業レバレッジを促進することに引き続き注力している」と述べた。
しかし、株価は冴えない反応。売上高は予想を上回ったものの、クラウド・コンピューティングの需要減退によって伸び悩んでいる。アジュールの売上高の伸びが前四半期の31%から27%に鈍化した。同社はアジュールの減速が続く見通しも示し、7-9月期(第1四半期)は25-26%に鈍化するとの見通しも示している。
ただ、アナリストからは前向きなコメントも出ており、「アジュールの減速は落ち着きつつある。同社は依然として生成AIの分野でポールポジションにあり、複数年に渡る持続的な1株利益の2桁成長に向けて有利な立場にある」とのコメントも出ていた。
(4-6月・第4四半期)
・1株利益:2.69ドル(予想:2.56ドル)
・売上高:561.9億ドル(予想:554.9億ドル)
インテリジェント・クラウド:239.9億ドル(238.0億ドル)
プロダクティビティー&ビジネスプロセス:182.9億ドル(予想:181.0億ドル)
モア・パーソナル:139.1億ドル(予想:135.8億ドル)
・営業利益:242.5ドル(予想:232.8億ドル)
(NY時間09:37)
マイクロソフト<MSFT> 338.10(-12.88 -3.67%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美