ダウ平均は小幅高 パウエル会見で上下動 マイクロソフトが下落=米国株後半

市況
2023年7月27日 4時45分

NY株式26日(NY時間15:35)

ダウ平均   35475.96(+37.89 +0.11%)

ナスダック   14117.51(-27.05 -0.19%)

CME日経平均先物 32520(大証終比:-80 -0.25%)

NY時間の終盤に入ってダウ平均は小幅高での推移。FOMC後のパウエルFRB議長の会見を受けて米株式市場は上下動している。ダウ平均は一旦195ドル高まで上昇したものの、その後は前日付近に急速に伸び悩んだ。

議長は今後の利上げはデータに依存するアプローチをとる意向を強調した。次回の9月の利上げの可能性を残してはいるものの、市場は利上げを見送るとの見方をやや強めているようだ。短期金融市場では9月利上げの確率を20%程度で見ている。

一方、今度は議長が「2%インフレは2025年頃まで達成しない」と述べたことに敏感に反応し、引き続き年内の利下げにも否定的な見解を示したことから、米株式市場は一気に戻り売りに押される展開となっている。

ただ、きょうのFOMCは全体的には予想通りの内容でもあり、米株式市場も大きく方向感を出す動きまでには至っていない。なお、FOMCは0.25%ポイントの利上げを実施した。

引き続き市場は決算に注目を集めているが、前日引け後にマイクロソフト<MSFT>やアルファベット<GOOG>、テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN>といった大手IT・ハイテクの決算が発表されていた。アルファベットは検索の広告収入が好調でポジティブな反応を示した半面、マイクロソフト、TIは冴えない動き。マイクロソフトは決算自体は好調だったものの、アジュールの伸び減速が失望感を広めていたようだ。TIも足元の決算は好調だったものの、第3四半期のガイダンスを嫌気している。

一方、取引開始前に発表になったボーイング<BA>はポジティブな反応を見せ、ダウ平均をサポート。民間航空機の納入台数が増加し、フリーキャッシュフロー(FCF)が想定外の黒字となった。

本日は引け後にメタ<META>、イーベイ<EBAY>、チポトレ・メキシカン<CMG>の発表が予定されている。

鉄道貨物輸送のユニオン・パシフィック<UNP>が大幅高。決算は冴えなかったものの、退任するフリッツCEOの後任に元幹部のヴェナ氏を起用する人事を発表したことが好感された模様。

体重管理プログラムを手掛けるWWインターナショナル<WW>が大幅高。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も13ドルに引き上げた。

ボーイング<BA> 230.94(+16.82 +7.86%)

テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN> 175.90(-10.18 -5.47%)

ユニオン・パシフィック<UNP> 236.32(+20.77 +9.64%)

スナップ<SNAP> 10.52(-2.00 -15.95%)

WWインター<WW> 11.52(+1.59 +15.96%)

アップル<AAPL> 194.36(+0.74 +0.38%)

マイクロソフト<MSFT> 336.99(-13.99 -3.99%)

アマゾン<AMZN> 128.22(-0.91 -0.70%)

アルファベットC<GOOG> 129.58(+6.79 +5.53%)

テスラ<TSLA> 264.69(-0.59 -0.22%)

メタ・プラットフォームズ<META> 299.24(+4.77 +1.62%)

AMD<AMD> 110.61(-2.39 -2.12%)

エヌビディア<NVDA> 454.68(-2.11 -0.46%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.