NY株式:米国株式市場はまちまち、利上げペース鈍化の兆しを好感

市況
2023年7月27日 7時06分

ダウ平均は82.05ドル高の35,520.12ドル、ナスダックは17.27ポイント安の14,127.28で取引を終了した。

連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた警戒感から序盤は冴えない展開が続いた。その後、連邦準備制度理事会(FRB)はFOMCで予想通り0.25ポイントの利上げ再開を決定。パウエル議長が今後の政策をデータ次第で会合ごとに決定していく方針を示すと、利上げペースが一段と鈍化するとの見方が強まり、金利低下に伴う買い戻しからダウ平均はプラス圏を回復。一方でナスダックは下げを埋められず、まちまちで終了。セクター別では運輸、メディア・娯楽が上昇した一方で、ソフトウエア・サービスが下落した。

衣料小売りのギャップ(GPS)は次期最高経営責任者(CEO)に玩具会社のマテルのディクソン社長兼最高執行責任者(COO)が就任すると発表し、上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は第2四半期決算を発表し、損失が予想程悪化しなかったほか納入機数の増加によりフリーキャッシュフローがプラスに回復したことが好感され上昇した。鉄道会社のユニオンパシフィック(UNP)は第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を下回る低調な結果となったが、退任するフリッツCEOの後任に元幹部のヴェナ氏の就任が発表されたことが好感され、上昇。キーコープ(KEY)などの地銀はバンク・オブ・カリフォルニア(BANC)によるパックウェスト(PACW)買収を受けて金融不安が一段と緩和し買われた。

一方で、クレジットカード会社のビザ(V)は四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったものの、決済額の伸びの鈍化が報告され、下落した。

ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は取引終了後に四半期決算を発表。1株利益が予想を上回り時間外取引で買われている。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

提供:フィスコ

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