株価指数先物【昼】 円高警戒も抵抗線突破を試す動きに
日経225先物は11時30分時点、前日比110円高の3万2710円(+0.33%)前後で推移。寄り付きは3万2490円とシカゴ日経平均先物清算値(3万2530円)にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まり、現物の取引開始直後には3万2430円まで下落した。ただし、売り一巡後は急速に買い戻されプラスに転じると、中盤には一時3万2740円まで買われる場面が見られた。心理的な抵抗線となる25日移動平均線を捉えるなか、その後3万2620円まで上げ幅を縮めたものの、終盤にかけて再び25日線水準を捉えてきた。
日経225先物は米連邦公開市場委員会(FOMC)を無難に通過したことは安心感につながっているが、米ハイテク株安や国内では市場予想を下回る決算を発表したアドバンテスト<6857>[東証P]の下げが重荷となった。また、為替市場でドル円が1ドル=139円台半ばと円高に振れていることも神経質にさせている。ただし、アドバンテストは中盤から下落幅を縮めてきたほか、ファーストリテイリング<9983>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]が日経平均株価をけん引している。グローベックスの米株先物は小動きながらプラス圏で推移しており、なかでもナスダック100先物の強さが目立っていることが、ショートカバーに向かわせているようだ。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.33倍に上昇した。75日線を上回って推移しており、ボリンジャーバンドの-1σを捉えてきた。日経225先物が明確に25日線を上放れてくるようだと、NTロングが優勢になろう。
株探ニュース