イーベイが決算受け下落 第3四半期の見通しを嫌気=米国株個別
eコマースのイーベイ<EBAY>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。総取引額(GMV)も予想を上回っている。
ただ、株価は冴えない反応。第3四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。顧客基盤の縮小で業績が伸び悩んでいることを示唆した。
同社はアマゾン<AMZN>やウォルマート<WMT>などに米国の市場シェアを奪われた後、存在感を保つのに苦戦している。今年初めに従業員の約4%を削減し、オンライン機能を向上させるためにテクノロジーへの支出も増やすと発表していた。
アナリストは「第2四半期は好調だったが、第3四半期の見通しでは、人員削減や広告宣伝による追い風にもかかわらず、GMVが減少し、営業利益率も低下することが見込まれている。同社の成長への追求が、GMVおよび利益の拡大を伴わず、利益率の恒久的な低下をもたらす可能性を懸念している」と述べている。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.03ドル(予想:1.00ドル)
・売上高:25.4億ドル(予想:25.0億ドル)
・総取引額(GMV):182億ドル(予想:180.4億ドル)
・アクティブ・バイヤー:1.32億人(予想:1.33億人)
(7-9月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.96~1.01ドル(予想:1.02ドル)
・売上高:24.6~25.2億ドル(予想:24.6億ドル)
(NY時間09:43)
イーベイ<EBAY> 45.47(-3.33 -6.82%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美