NY株式:米国株式市場は下落、早期の利上げ終了観測が後退

市況
2023年7月28日 7時00分

ダウ平均は237.40ドル安の35,282.72ドル、ナスダックは77.17ポイント安の14,050.11で取引を終了した。

連邦準備制度理事会(FRB)がタカ派色を弱めたため金利高を警戒した売りが後退し寄り付き後、上昇。4-6月期の国内総生産(GDP)の伸びが予想外に加速したほか、週次失業保険申請件数も前回から予想外に減少し労働市場の強さが改めて証明されたため景気後退懸念が緩和し、一段高となった。しかし、一方で年内の追加利上げ観測も再燃し長期金利の上昇が警戒されて売りに転換。また、日本銀行が今週の金融政策決定会合で政策を修正するとの観測報道もグローバルな投資スタンスに対する警戒感を誘ったようで、終盤にかけ下げ幅を拡大した。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落した。

ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は広告収益の回復が奏功し四半期決算で1株利益が予想を上回ったほか、楽観的な見通しが好感され上昇。クルーズ船運営のロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)は第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り上昇した。同業のノルウェージャンクルーズライン・ホールディングス(NCLH)も業績回復期待から買われた。ファーストフード・チェーン運営するマクドナルド(MCD)も第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り上昇。

一方で、メキシコ料理のファーストフード・チェーン運営のチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は決算の内容が失望され下落。航空会社のサウスウエスト(LUV)は第2四半期決算で1株利益が予想を下回ったほか、今四半期の収益も最大7%減少するとの予想が嫌気され売られた。

半導体のインテル(INTC)は取引終了後に第2四半期決算を発表。予想外の黒字回復が好感され、時間外取引で買われている。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.