本日注目すべき【好決算】銘柄 日立建機、日清粉G、相鉄HD (27日大引け後 発表分)

注目
2023年7月28日 7時01分

7月27日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

日立建機 <6305> [東証P]  ★4-6月期(1Q)最終は69%増益で着地

◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比69.2%増の314億円に拡大して着地。本格的な独自展開を進めている米州事業が大幅に増加したほか、旺盛な需要を背景に鉱山機械の新車販売や部品・サービスも大きく伸びた。また、販売価格の改善や円安効果も大幅増益につながった。

通期計画の820億円に対する進捗率は38.3%に達しており、業績上振れが期待される。

日清粉G <2002> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は32%増益で着地

◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比32.1%増の130億円に拡大して着地。小麦粉の値上げや熊本製粉の買収効果、ふすま価格の上昇などで製粉事業が2ケタ増収を達成したことが寄与。豪州製粉事業における前期の減損損失計上に伴うのれん償却費の減少に加え、中食・惣菜事業の収益が伸びたことも大幅増益に貢献した。

上期計画の192億円に対する進捗率は68.2%に達しており、業績上振れが期待される。

日本アビオ <6946> [東証S]  ★4-6月期(1Q)経常は10倍増益で着地

◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比10倍の2.6億円に急拡大して着地。防衛予算の増加などを背景に情報システム部門の売上高が大きく伸びたうえ、継続した収益性改善に取り組んだことも大幅増益につながった。

フタバ <7241> [東証P]  ★今期経常を25%上方修正

◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は48.6億円の黒字(前年同期は16.2億円の赤字)に浮上して着地。部品供給不足の影響で低下していた国内や欧米の客先稼働が回復し、33.3%の大幅増益を達成したことが寄与。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の80億円→100億円に25.0%上方修正。増益率が3.0%増→28.7%増に拡大する見通しとなった。

太平洋工 <7250> [東証P]  ★今期経常を一転6%増益に上方修正

◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比36.0%増の52.5億円に拡大して着地。自動車生産の回復によってプレス・樹脂製品の販売が増加したうえ、原価改善効果も増益に貢献した。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の130億円→140億円に7.7%上方修正。従来の1.6%減益予想から一転して6.0%増益見通しとなった。

愛三工 <7283> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は51%増益で着地

◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比50.8%増の48.5億円に拡大して着地。燃料ポンプの譲受事業を含む数量増加や円安効果が寄与し、37.6%の大幅増収を達成した。

上期計画の68億円に対する進捗率は71.4%に達しており、業績上振れが期待される。

Gダイニング <7625> [東証S]  ★今期経常を83%上方修正

◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の3.1億円→5.7億円に83.1%上方修正。増益率が5.7%増→93.6%増に拡大する見通しとなった。インバウンド需要の復活やコロナ禍からの人流回復を背景に、既存店の来店客数と客単価が伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

相鉄HD <9003> [東証P]  ★今期経常を18%上方修正

◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の68.4億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の169億円→199億円に17.8%上方修正。増益率が32.7%増→56.3%増に拡大する見通しとなった。

新型コロナウイルス感染症分類の変更に伴う大幅な需要回復を背景に、第1四半期のホテル事業の収益が想定以上に改善したことを反映した。

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