第一生命HDや三井住友FGなど金融株が逆行高、「日銀がYCC柔軟運用」と伝わる
第一生命ホールディングス<8750>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など金融株が逆行高となっている。28日付の日本経済新聞朝刊が「日銀は28日に開く金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正案を議論する」と報じた。長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置く一方、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上しているという。過去のマネタリーベース年間増加額80兆円の目標と同じように、YCCにおける長期金利変動許容幅のメドに関しても、形骸化する可能性が市場の一部では意識されているようだ。国内金利の上昇による利ザヤ改善を期待した買いが金融株を押し上げている。千葉興業銀行<8337>やふくおかフィナンシャルグループ<8354>など地銀株も堅調。東証の業種別指数で、銀行業と保険業はプラス圏で推移している。