東京株式(前引け)=437円安、YCC柔軟化の報道で大幅反落
28日前引けの日経平均株価は前日比437円19銭安の3万2453円97銭。前場のプライム市場の売買高概算は7億7948万株、売買代金は1兆8681億円。値上がり銘柄数は319、値下がり銘柄数は1457、変わらずは57銘柄だった。
日経平均株価は大幅反落。日本経済新聞が「日銀は28日に開く金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正案を議論する」と報道。日銀金融政策決定会合で、金融政策の修正が行われることへの警戒感が強まった。為替相場も一時1ドル=138円台後半へ急激な円高が進行。東証プライム市場の8割近くの銘柄が下落した。電気機器や精密、自動車、不動産などが安い一方、銀行や保険株が堅調だった。
個別銘柄では、アドバンテスト<6857>やルネサスエレクトロニクス<6723>が安く、トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>が値を下げた。富士通<6702>やカプコン<9697>、オムロン<6645>が売られた。半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が高く、第一生命ホールディングス<8750>もしっかり。商船三井<9104>やニトリホールディングス<9843>も値を上げた。