【↓】日経平均 大引け| 反落、日銀のYCC運用柔軟化を受け乱高下 (7月28日)

市況
2023年7月28日 16時42分

日経平均株価

始値  32444.42

高値  32846.97(12:38)

安値  32037.55(13:15)

大引け 32759.23(前日比 -131.93 、 -0.40% )

売買高  24億5633万株 (東証プライム概算)

売買代金  5兆7000億円 (東証プライム概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は131円安と反落、一時は800円を超す下落に

2.金融政策決定会合で日銀は長短金利操作の柔軟化を決定する

3.長期金利上昇と円高への警戒感から不動産や自動車株が安い

4.三菱UFJや三井住友FG、第一生命など金融株は買われる

5.トヨタやソニーGが安く、三菱商や伊藤忠、三井不など軟調

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比237ドル安と14日ぶりに反落した。米長期金利が大幅に上昇し、利益確定の売りが優勢となった。

東京市場では、日経平均株価は反落。日銀が長短金利操作について柔軟に運用することを決定したことを受け日経平均は一時800円を超す急落となったが、引けにかけ下げ幅は急速に縮小する乱高下状態となった。

この日、日銀は金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の運用柔軟化を決定した。長期金利の上限は0.5%程度をメドに一定の上昇を容認することを明らかにした。寄り付きからYCC柔軟化の報道で日経平均は下げ基調となり前場は437円安で取引を終えた。午後0時30分前に日銀が金融政策の修正を発表すると、売り方の買い戻しが入り値を戻したが、その後、再び売りが膨らみ午後1時10分過ぎには一時853円安と3万2000円割れに接近する水準まで急落した。しかし、その後、再び買いが入る目まぐるしい展開となり、引けにかけて下げ幅は急速に縮小した。自動車や商社、不動産株などが安い一方、銀行や保険株が堅調だった。為替市場でも円高が進行した。

個別銘柄では、トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>、キヤノン<7751>が安く、アドバンテスト<6857>や信越化学工業<4063>が軟調。三菱商事<8058>や伊藤忠商事<8001>、三井不動産<8801>、ダイキン工業<6367>、任天堂<7974>が値を下げた。オムロン<6645>やカプコン<9697>が急落した。

半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が高く、第一生命ホールディングス<8750>は堅調。レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>は値を上げた。日本郵船<9101>やエーザイ<4523>、INPEX<1605>がしっかり。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、中外薬 <4519>、ブリヂストン <5108>、三菱UFJ <8306>、富士電機 <6504>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約61円。うち52円は東エレク1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はオムロン <6645>、ファナック <6954>、KDDI <9433>、キヤノン <7751>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約66円。

東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)保険業、(3)ゴム製品、(4)陸運業、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)食料品、(3)鉄鋼、(4)不動産業、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△ブルドック <2804> [東証P]

24年3月期営業利益予想を上方修正。

△石井食 <2894> [東証S]

第1四半期最終損益の黒字化と通期計画超過を好感。

△シンプレクス <4373> [東証P]

4-6月期大幅増収増益。

△ニッキ <6042> [東証S]

24年3月期業績予想を上方修正。

△アマノ <6436> [東証P]

4-6月期(1Q)経常は56%増益で着地。

△ログリー <6579> [東証G]

マイクロアド <9553> [東証G]との資本・業務提携。

△フタバ <7241> [東証P]

今3月期営業43%増益に大幅増額。

△Gダイニング <7625> [東証S]

今期営業益2.5倍に上方修正。

△菱鉛筆 <7976> [東証P]

6月中間期最終益の高進捗率と海外事業の成長を評価。

△相鉄HD <9003> [東証P]

24年3月期業績予想を上方修正。

▼ドリコム <3793> [東証G]

24年3月期業績予想を下方修正し配当予想を未定へ。

▼大同特鋼 <5471> [東証P]

第1四半期営業利益は22%減。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)相鉄HD <9003>、(2)りそなHD <8308>、(3)シンプレクス <4373>、(4)T&D <8795>、(5)フタバ <7241>、(6)アマノ <6436>、(7)第一生命HD <8750>、(8)楽天銀 <5838>、(9)石原ケミ <4462>、(10)サーバワクス <4434>

値下がり率上位10傑は(1)フューチャー <4722>、(2)大同特鋼 <5471>、(3)日野自 <7205>、(4)ヤクルト <2267>、(5)オムロン <6645>、(6)北陸電工 <1930>、(7)システナ <2317>、(8)アイシン <7259>、(9)シルバライフ <9262>、(10)アーレスティ <5852>

【大引け】

日経平均は前日比131.93円(0.40%)安の3万2759.23円。TOPIXは前日比4.53(0.20%)安の2290.61。出来高は概算で24億5633万株。東証プライムの値上がり銘柄数は757、値下がり銘柄数は1018となった。東証マザーズ指数は764.04ポイント(7.92ポイント安)。

[2023年7月28日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.