ロクが決算受け大幅高 コスト削減で赤字が予想以下 ただ、ハリウッドのストライキは懸念される=米国株個別
動画配信の受信機器やプラットホームを手掛けるロク<ROKU>が大幅高。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株損益の赤字がコスト削減効果で予想以下だったほか、売上高は予想を上回った。プラットホームが好調だった。ガイダンスも公表し、第3四半期は予想を上回る売上高見通しを示している。
同社は声明で「個人消費は緩やかな伸びを示しているものの、マクロ環境へ懸念や不確実性は依然として残っている。生活必需品やヘルス&ウェルネスなど、特定の分野では広告の回復の兆しが見られるが、すでに全体が厳しい状況にあり、秋の発売スケジュールが限られていることから、第3四半期は第2四半期を下回る可能性が高い」と述べた。ただ、2024年通期でEBITDAの黒字達成という計画は引き続き堅持するとしている。
プラットフォームの成長トレンド改善から、アナリストの目標株価引き上げも伝わっているが、ハリウッドのストライキが長引くようであれば、下半期には逆風が吹くリスクも同時に指摘されている。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益:-0.76ドル(予想:-1.27ドル)
・売上高:8.47億ドル(予想:7.75億ドル)
プラットホーム:7.44億ドル(予想:6.70億ドル)
プレイヤー:1.03億ドル(予想:1.04億ドル)
・粗利益率(調整後):44.7%(予想:43.6%)
・EBITDA(調整後):-1780万ドル(予想:-7330万ドル)
・ユーザーアカウント:7350万人(予想:7220万人)
・ユーザー単価:40.67ドル(予想:40.92ドル)
(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:約8.15億ドル(予想:8.05億ドル)
・EBITDA(調整後):-5000万ドル(予想:-5860万ドル)
【企業概要】
北米において、コンテンツと広告のテレビストリーミングサービスを提供する。また、ストリーミングプレーヤー、自社ブランドのテレビ、スマートホーム製品、オーディオ製品などを販売し、サービス事業者やパートナーと機器ライセンス契約を結ぶ。
(NY時間09:54)
ロク<ROKU> 81.36(+13.17 +19.31%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美