明日注目すべき【好決算】銘柄 SHOEI、OLC、ソシオネク (28日大引け後 発表分)
7月28日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
SHOEI <7839> [東証P] ★今期経常を31%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も18円増額
◆23年9月期の連結経常利益を従来予想の87.8億円→114億円に30.6%上方修正。増益率が3.3%増→34.9%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。為替が想定以上に円安で推移していることに加え、新モデル投入に伴う単価上昇なども利益を押し上げる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の58円→76円(前期は1→2の株式分割前で112円)に大幅増額修正した。併せて、発行済み株式数の0.3%にあたる14万株(金額で4億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。
OLC <4661> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の390億円に急拡大して着地。東京ディズニーリゾート40周年イベントなどの効果で入園者数や商品販売収入が増加したうえ、ディズニーホテルの宿泊収入も大きく伸びた。
上期計画の556億円に対する進捗率は70.2%に達しており、業績上振れが期待される。
黒崎播磨 <5352> [東証P] ★今期経常を8%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も60円増額
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比38.6%増の47.5億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の125億円→135億円に8.0%上方修正。増益率が3.5%増→11.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
耐火物事業で原料・エネルギー価格上昇分の販売価格への転嫁が進んだことに加え、堅調なインド鉄鋼市場での事業拡大や非鉄分野向けの販売増加などが寄与する。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の300円→360円(前期は290円)に増額修正した。
ジェイテクト <6473> [東証P] ★4-6月期(1Q)最終は4.8倍増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比4.8倍の149億円に急拡大して着地。国内や北米を中心に自動車メーカー向けの販売が大幅に増加したことが寄与。原価低減や円安効果も利益拡大に貢献した。
第1四半期実績だけで、通期計画の350億円に対する進捗率は42.8%に達しており、業績上振れが期待される。
ソシオネクス <6526> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は67%増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比67.2%増の111億円に拡大して着地。量産段階に移行している先端プロセスを中心に販売数量が増加したほか、中国顧客の短期的な特需や円安効果も収益を押し上げた。
第1四半期実績だけで、通期計画の225億円に対する進捗率は49.4%に達しており、業績上振れが期待される。
三社電機 <6882> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は5.1倍増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.1倍の6.1億円に急拡大して着地。半導体事業で主力のパワーモジュールが好調だったほか、電源機器事業では表面処理用電源や小型組込電源が大きく伸びた。好採算品の販売構成比率が上昇したことなども大幅増益につながった。
中国電 <9504> [東証P] ★今期経常を25%上方修正・19期ぶり最高益更新へ
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は826億円の黒字(前年同期は313億円の赤字)に浮上して着地した。併せて、通期の同損益を従来予想の800億円の黒字→1000億円の黒字(前期は1067億円の赤字)に25.0%上方修正し、19期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
燃料価格の下落に伴う燃料費調整制度の期ずれ差益が発生することが上振れの要因となる。
北陸電 <9505> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は400億円の黒字に浮上・通期計画を大幅超過
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は409億円の黒字(前年同期は123億円の赤字)に浮上して着地。電力料金を値上げしたことに加え、燃料費調整額の期ずれ影響が改善したことが利益好転の要因となった。
第1四半期実績だけで、通期計画の250億円を大幅に上回っており、業績上振れが期待される。
株探ニュース