エンプラスがS高カイ気配、4~6月期経常減益も生成AI技術進展の恩恵に期待膨らむ
エンプラス<6961>がストップ高の水準となる前営業日比1000円高の6080円でカイ気配となった。前週末28日に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、経常利益が前年同期比21.4%減の16億8100万円だった。大幅減益となったものの、中間期の計画に対する進捗率は約62%に上った。大幅な増収増益となったデジタルコミュニケーション事業では、AI用途などハイエンド領域において光学デバイスの売上高が好調に推移したという。光通信関連では生成AI技術の進展に伴う事業機会の拡大を想定していることも決算説明会資料のなかで明らかにしており、中期的な業績拡大を期待した買いを集めたようだ。
4~6月期の売上高は前年同期比4.0%減の97億1500万円だった。セミコンダクター事業では、自動車用途の各種ICテスト用ソケットやバーンインソケットが堅調に推移した半面、サーバーやモバイル用途の落ち込みが継続した。