ジョンソン&ジョンソンが下落 ベビーパウダー訴訟で裁判所は子会社の破産を再び認めず=米国株個別
ジョンソン&ジョンソン<JNJ>が下落。同社は、タルク(滑石)を原料とするベビーパウダーの使用で、がんを発症したとして訴えられていた件で、全ての関連訴訟の和解に向け89億ドルを支払うことに同意し、子会社であるLTLマネジメントが破産法を申請したうえで、法的責任を含め、がん患者に和解金を受け入れるよう求めている。
今回で2度目だが、米連邦裁判所は再び子会社の破産手続きを棄却した。カプラン判事は判決理由で、同社が最初にLTLを破産に追い込んだ時よりも、控訴裁判所が破産を利用する基準を引き上げたと述べている。判事は「現状では、財務上の苦境を測るには、煙を見るだけでは不十分で、炎を見なければならない」と語った。
同社は判決を不服として控訴する方針。同社は声明で、「破産裁判所が判決で促したように、われわれは解決のため、約6万人の原告を代表する弁護士と引き続き協力していく」と述べた。
(NY時間09:37)
ジョンソン&ジョンソン<JNJ> 168.97(-5.51 -3.16%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美