中国塗がカイ気配スタート、今期最終益・年間配当予想の上方修正を好感
中国塗料<4617>がカイ気配スタート。31日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績と配当予想を見直した。最終利益の見通しを45億円から84億円(前期比2.2倍)に上方修正したほか、年間配当予想を37円から68円(前期比33円増配)に引き上げ、好感されたようだ。
今期の売上高予想は据え置いた。販売価格の適正化や高付加価値製品の販売が進み、海外では原材料価格が軟化傾向に推移していることも相まって、想定以上に採算が改善することが見込まれるという。また、中国の連結子会社が保有する上海第2工場の売却による固定資産売却益約25億円を、第4四半期(24年1~3月)において特別利益として計上する予定で、影響を業績予想に織り込んだ。
4~6月期の売上高は前年同期比24.7%増の264億8900万円、最終損益は17億2900万円の黒字(前年同期は4億6100万円の赤字)となった。