太陽HDが後場に急伸し年初来高値を更新、4~6月期経常37%減益も業績底入れを期待
太陽ホールディングス<4626>が後場に急伸し、年初来高値を更新した。この日、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比7.4%減の238億6100万円、経常利益は同36.8%減の32億3500万円と減収減益となった。ただ前期の第4四半期(1~3月)との比較では売上高と営業利益は増加しており、業績の底入れを期待した買いを集めたようだ。
エレクトロニクス事業ではリジッド基板用部材や半導体パッケージ基板用部材の販売数量が前年同期から減少した一方、車載関連部材は堅調に推移し、円安進行が収益を下支えした。前期の第4四半期との比較では、中国を中心に最終需要回復の兆しもみられたという。
医療用医薬品の製造販売事業では、「レミニール」の資産譲受や、他社の同効薬などの供給不足に伴う需要増加が寄与。医療用医薬品の製造受託事業での価格改定やプロダクトミックスの変化も奏功し、医療・医薬品事業は増収増益となった。