ウエスタンデジタルが決算受け下落 状況はなお非常に厳しい=米国株個別
半導体のウエスタンデジタル<WDC>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほどは拡大しなかった。
ただ、第1四半期のガイダンスでは予想以上の赤字見通しを示したことが嫌気されている模様。同社は声明で「フラッシュ市場の改善を示すいくつかの指標に勇気づけられる。われわれの2大最終市場であるクライアント市場とコンシューマー市場は成長を取り戻しつつあり、在庫も正常化。単位当たりの生産量も増加し、価格下落は緩やかになっている」と述べた。
今回の決算を受けてアナリストは「状況は非常に厳しく、同社は一部の同業他社よりも好調な利益を示しているが、資金調達と設備投資に関しては短期的に注意を払いたい。ただ、事業環境は悪いが安定しており、同社は順調に業績を伸ばしている」と述べた。
また、「メモリ需給に対する慎重な見方を考慮すると、今後12カ月はカバレッジしている銘柄の中で最もファンダメンタルズ的に困難なストーリーを持っている可能性が高いが、最も上昇の可能性があるストーリーでもある」とも語った。
(4-6月・第4四半期)
・1株損益(調整後):-1.98ドル(予想:-2.01ドル)
・売上高:26.7億ドル(予想:25.2億ドル)
・粗利益率(調整後):3.9%(予想:4.0%)
・在庫:37億ドル(予想:37.6億ドル)
・FCF:-2.19億ドル(予想:-7.36億ドル)
(7-9月・第1四半期見通し)
・1株損益(調整後):-1.80~-2.10ドル(予想:-1.34ドル)
・売上高:25.5~27.5億ドル(予想:27.5億ドル)
・粗利益率(調整後):2.5~4.5%(予想:8.5%)
(NY時間09:47)
ウエスタンデジタル<WDC> 42.04(-0.52 -1.22%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美