2日の株式相場見通し=反落、欧米の景気先行き警戒感が重荷

市況
2023年8月2日 8時01分

2日の東京株式市場は強弱観対立のなかも売りに押される展開となり、日経平均株価は反落し、3万3000円台前半で軟調に推移することが予想される。前日の欧州株市場ではこの日に発表されたユーロ圏や中国の製造業PMIの内容を受け、景気減速への警戒感が再燃し、独DAXや仏CAC40など主要国の株価指数が総じて安くなった。一方、米国株市場では建機大手のキャタピラー<CAT>が好決算を評価され大幅高に買われたことで、NYダウが3日続伸したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日ぶり反落した。6月の雇用動態調査や7月のISM製造業景況感指数を受けて米景気先行きに対する楽観的なムードがやや後退している。また、米長期金利の上昇を受けハイテク系グロース株は買われにくい地合いとなった。欧米株市場の動向を受けて、東京市場でも主力株をはじめ広範囲に目先利益確定の売り圧力が広がる可能性がある。日経平均は前日まで2営業日続伸で計700円以上も水準を切り上げており、その反動が表面化する可能性が高い。ただ、押し目買いニーズは旺盛で、外国為替市場で一段と円安が進んでいることも全体相場に浮揚力を与え、深押しは回避される公算が大きい。

1日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比71ドル15セント高の3万5630ドル68セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同62.111ポイント安の1万4283.913だった。

日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の議事要旨(6月15~16日開催分)、7月のマネタリーベース、7月の財政資金対民間収支など。海外ではタイ中銀の政策金利発表、ブラジル中銀の政策金利発表、7月のADP全米雇用リポートなど。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.