株価指数先物【寄り前】 AMDが時間外で上昇、押し目狙いのロング対応
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 33190 -220 (-0.65%)
TOPIX先物 2319.0 -14.5 (-0.62%)
シカゴ日経平均先物 33200 -210
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
1日の米国市場は、NYダウが上昇した一方で、 S&P500、ナスダックは下落。6月の米雇用動態調査(JOLT)の求人件数は958万2000件に減少し、2021年4月以来の低水準だった。また、7月の米ISM製造業総合景況指数が46.4と前月(46.0)から改善したものの、予想に届かなかったことで、4日に発表される7月の米雇用統計の結果を見極めたいとする様子見姿勢に向かわせた。予想を上回る決算が好感されたキャタピラー<CAT>が9%近い大幅上昇となりNYダウを押し上げた半面、長期金利の上昇を受けてハイテク株などには持ち高調整の売りが出やすかった。S&P500業種別指数は資本財、商業サービス・用品、保険が上昇した一方で自動車・同部品、電気通信サービス、公益事業が下落。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比210円安の3万3200円だった。日経225先物(9月限)は日中比20円安の3万3390円で始まり、寄り付きを高値に売り優勢の展開となった。3万3300円処で下げ渋る動きも見られたが、米国市場の取引開始後に下落幅を広げ、一時3万3140円まで売られた。売り一巡後は3万3260円辺りまで買い戻されたものの勢いはなく、終盤にかけて軟化し3万3190円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まりそうだ。ただし、取引終了後に決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>は、売上高、1株利益が予想を上回ったことで、時間外取引で5%近く上昇しており、売り一巡後の底堅さが意識されそうだ。また、円相場は1ドル=143円台と円安に振れて推移している。トヨタ自動車 <7203> [東証P]の決算評価の買いが継続するようだと、押し目狙いのロング対応が強まろう。
日経225先物はナイトセッションでの調整によって、ボリンジャーバンドの+1σ(3万3230円)を下回ってきた。同水準での攻防となりそうだが、節目の3万3000円に接近する局面では、その後のリバウンド狙いとなりそうだ。また、+1σ水準で底堅さがみられるようだと、+2σ(3万3680円)とのレンジ推移が意識されてきそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万3250円を中心とした上下の権利行使価格である3万3000円~3万3500円のレンジを想定する。
VIX指数は13.93に上昇した。25日移動平均線での攻防を見せているが、足もとでは下値を切り上げてきており、煮詰まり感が意識されやすい。ボトム圏での推移ではあるものの、やや慎重姿勢に振れそうだ。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.31倍に上昇した。下向きのトレンドは継続しているが、75日線水準で攻防を見せている。連日で陽線を形成しており、NTショートの巻き戻しを狙った商いが徐々に入ってきそうだ。
株探ニュース