NECキャピタルソリューション---1Q減収なるも、期初計画は据え置き

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2023年8月2日 12時11分

NECキャピタルソリューション<8793>は31日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比15.4%減の604.79億円、営業利益が同49.8%減の25.49億円、経常利益が同60.2%減の24.24億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同52.9%減の14.00億円となった。

リース事業の売上高は前年同期比3.0%増の560.75億円となったものの、営業利益は貸倒引当金繰入額の計上等により、同2.20億円減の14.43億円となった。契約実行高は前年同期比0.9%減、成約高は同13.9%減となった。契約実行高が前年割れとなっている主な要因は、前年同期に複数の大型の官公庁自治体案件があったことによるものとしている。また、成約高についても契約実行高と同様の理由により前年同期を下回っているが、これは大型案件の計上のタイミングによる一時的な差異であり、年間の見通しでは前年同期を上回るものと想定している。

ファイナンス事業の売上高は、金利収益の増加等により同46.7%増の17.96億円となり、営業損益は貸倒引当金戻入額の計上等により、同10.41億円増の10.25億円となった。主にファクタリングの増加により、契約実行高、成約高共に前年同期を上回る結果となった。これは主に国内製造業の短期の資金ニーズを取り込めたことによるものとしている。

インベストメント事業の売上高は、前年同期に大型の販売用不動産の売却があったこと等から、同87.8%減の18.62億円となり、営業利益は同33.61億円減の5.31億円となった。

その他の事業の売上高は、ヘルスケア不動産の賃料収入や太陽光売電売上等により、同27.1%増の7.60億円となり、営業利益は同0.25億円増の0.55億円となった。ヘルスケア施設の賃料収入やPFI手数料収益等を計上したことにより、売上高、営業利益共に前年同期を上回った。

第1四半期において前年同期比で大幅な減益となっているものの、同社は利益計画に対する進捗は、期初予想に想定したものであるとし、2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比0.7%増の2,600.00億円、営業利益は同2.4%増の120.00億円、経常利益は同0.5%増の125.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同16.8%増の75.00億円とする期初計画を据え置いている。

《SI》

提供:フィスコ

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