話題株ピックアップ【夕刊】(3):野村、東京海上、日立造

注目
2023年8月2日 15時16分

■野村ホールディングス <8604>  542円  -50.5 円 (-8.5%)  本日終値  東証プライム 下落率8位

野村ホールディングス<8604>が5日ぶりに急反落した。1日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、税引き前利益が前年同期比3.9倍の463億1000万円となった。大幅な増益となったが、国内で株式市場が活況を続けていたことから、発表前に好決算を期待した買いが入っており、同社株は堅調に推移していた。ホールセール部門では米州と欧州、アジアの収益が前年同期を下回っているとあって物足りなさも意識され、目先の利益を確定する目的の売りが膨らんだようだ。

■東京海上 <8766>  3,060円  -190 円 (-5.9%)  本日終値

東京海上ホールディングス<8766>やMS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>、SOMPOホールディングス<8630>といった損害保険大手が軒並み安。損保各社が企業向け保険の保険料を事前調整していた問題で、新たに石油元売り会社や鉄鋼会社向けの契約でも調整していた疑いがあると前日1日から複数のメディアが相次ぎ報じている。この問題を巡っては、今年6月に鉄道会社向けの契約で事前調整を行っていたとして金融庁から報告徴求命令が出された経緯がある。ビッグモーターを巡る問題に続き、新たなネガティブ材料が浮上したことで先行き不透明感が強まっている。

■日立造船 <7004>  884円  -53 円 (-5.7%)  本日終値

日立造船<7004>が4日ぶりに急反落した。1日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、営業損益が33億2400万円の赤字(前年同期は9億2400万円の赤字)となった。赤字幅が拡大したのを嫌気した売りが優勢となった。売上高は前年同期比6.4%増の1024億7500万円だった。環境部門では海外のごみ焼却発電施設の大口工事の進捗を受け増収となったが、営業損失は拡大した。機械・インフラ事業は精密機械の収益悪化を背景に減益となった。

■三菱総合研究所 <3636>  5,030円  -290 円 (-5.5%)  本日終値

1日に決算を発表。「10-6月期(3Q累計)経常が9%減益で着地・4-6月期は赤字転落」が嫌気された。

三菱総合研究所 <3636> [東証P] が8月1日大引け後(16:00)に決算を発表。23年9月期第3四半期累計(22年10月-23年6月)の連結経常利益は前年同期比8.7%減の95.1億円に減り、通期計画の106億円に対する進捗率は5年平均の96.4%を下回る89.8%にとどまった。

⇒⇒三菱総合研究所の詳しい業績推移表を見る

■日経レバ <1570>  20,115円  -980 円 (-4.7%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が4%を超える急落で2万円大台攻防の様相を呈している。日経レバは日経平均株価に変動率2倍で連動する仕組みに組成されたETFで、全体相場のボラティリティが高まると、個人投資家の短期筋を中心に参戦が活発化する傾向がある。きょうは、日経平均が先物主導の売り仕掛けで大きく下値を探る展開となっており、これに追随して下落を強いられている。なお、月足で見ると7月は高値圏で下ヒゲの長い陰線を引いており、テクニカル的には警戒感が強い。信用取組は直近買い残が急減しており、信用倍率1.17倍と売り買い拮抗で、個人投資家の強弱観対立を物語っている。

■ヒロセ電機 <6806>  17,665円  -330 円 (-1.8%)  本日終値

ヒロセ電機<6806>が3日ぶりに反落。同社は1日取引終了後、24年3月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上収益は1900億円から1720億円(前期比6.1%減)に見直したほか、営業利益は470億円から385億円(同17.6%減)に修正した。産機市場や民生市場向けのビジネスが予想を下回る見込みのため。

■内海造船 <7018>  2,261円  +400 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値

内海造船<7018>がストップ高。1日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比52.6%増の135億4500万円、最終利益は28.3倍の17億5400万円となった。第1四半期ながら通期の計画(3億円)を大きく上回っており、ポジティブ視した買いを集めたようだ。船舶事業では売上対象船の船種の変化を背景に増収となり、円安に伴い売上対象船の船価の評価額が増加した。工事損失引当金の一部を取り崩したこともプラス要因となった。今後の為替相場や鋼材、機材価格の動向を注視する必要があるとして、通期の業績予想は据え置いた。

●ストップ高銘柄

アジャイル <6573>  365円  +80 円 (+28.1%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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