フィッチによる米国の格下げは海外投資家にとって心配ではない
フィッチ・レーティングスが米国の格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げたが、それは海外の投資家による米資産の保有行動に大きな影響は与えないとの見方が出ている。
今回のフィッチの決定で、大手格付け会社3社のうちS&Pを含む2社が米格付けを「AAA」から引き下げている。ただし、それは「AAA」のみに投資する一部のファンドやインデックス・トラッカーには影響を与えるかもしれないが、大半の海外投資家による米資産の保有には大きく影響しない可能性が高いとしている。
現在はドイツだけがAAAを完全に維持している唯一の主要市場だ。その点を考慮すると、大半の投資家は厳格なAAA基準からはすでに遠ざかっているという。