バーティブが決算受け大幅高 通期の見通しを上方修正 受注減少が緩やか=米国株個別
デジタルインフラのバーティブ<VRT>が大幅高。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期の1株利益および売上高の見通しを上方修正している。
アナリストからは「リードタイムが正常化する中、既存事業の受注は予想よりも減少幅が小さく、安定化しつつあるようだ」との声も出ている。また、「受注減少がより緩やかなのは、最終市場の需要改善を反映したもので、下半期の受注加速に向けた布石となる」との指摘も出ていた。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.46ドル(予想:0.28ドル)
・売上高:17.3億ドル(予想:16.1億ドル)
米国:9.59億ドル(予想:8.28億ドル)
アジア・太平洋:3.96億ドル(予想:4.25億ドル)
EMEA:3.80億ドル(予想:3.66億ドル)
・営業利益率(調整後):14.5%(予想:12.0%)
(7-9月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.41~0.46ドル(予想:0.31ドル)
・売上高:17~18億ドル(予想:16.5億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.54~1.64ドル(従来:1.22~1.32ドル)(予想:1.26ドル)
・売上高:67.1~69.1億ドル(従来:64.5~66.0億ドル)(予想:65.5億ドル)
【企業概要】
世界各国のデータセンター・通信ネットワーク、および商業・産業界向けに、データの処理・保存・送信用の電子機器に電力を供給し冷却するデジタルインフラの設計・製造を行う。電力調整および無停電電源システム、熱管理・統合データセンター制御デバイスやソフトウェアを供給する他、監視サービスも行う。
(NY時間12:43)
バーティブ<VRT> 32.74(+6.21 +23.41%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美