郵船が後場に急伸、上限16.7%の自社株買いをサプライズ視
日本郵船<9101>が後場に急伸した。この日、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、取得総数8500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の16.7%)、取得総額2000億円を上限とする自社株買いの実施を発表。これがポジティブ・サプライズと受け止められた。
あわせて今期の年間配当予想をこれまでの120円から130円に増額修正した。前期の配当は株式分割を考慮したベースで520円だった。通期の業績予想も修正し、最終利益の見通しは2000億円から2200億円(前期比78.3%減)に引き上げた。売上高の見通しは2兆3000億円から2兆1700億円(同17.1%減)に引き下げた。定期船や航空運送、物流セグメントの経常損益見通しを下方修正する一方、不定期専用船では自動車やエネルギー事業が堅調に推移するとみて上方修正した。