【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、欧米株安や金利上昇が嫌気され売り優勢 (8月3日)

市況
2023年8月3日 18時05分

日経平均株価

始値  32375.85

高値  32467.06(09:06)

安値  32142.25(14:50)

大引け 32159.28(前日比 -548.41 、 -1.68% )

売買高  17億9463万株 (東証プライム概算)

売買代金  4兆3391億円 (東証プライム概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は大幅続落、欧米株全面安でリスクオフ

2.日米ともに長期金利上昇、センチメントが弱気に傾く

3.前日と合わせ日経平均は1300円強水準切り下げる

4.円安受けて下げ渋るも、終盤売り直され安値圏で着地

5.値下がり銘柄数は全体の9割、売買代金は高水準続く

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比348ドル安と4日ぶりに反落した。フィッチ・レーティングスの米国債格下げが嫌気され利益確定の売りが優勢となった。

東京市場では、リスク回避ムードが強まるなか日経平均株価は前日に続く大幅安となり3万2000円近辺まで水準を切り下げた。

前日に今年最大の下げ幅を記録した日経平均だったが、本日も売り圧力の強さは拭えなかった。前日の欧州株市場が全面安に売られたほか、米国株市場でもNYダウが4日ぶりに反落し、金利上昇を警戒してハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下げがきつかったことが東京市場でも嫌気された。国内でも日銀の政策修正を背景に10年債利回りが一段と上昇、センチメントが弱気に傾いている。後場取引時間中に円安が進み、日経平均も下げ渋る場面はあったものの、引けにかけて売り直される展開となった。2営業日で1300円あまりの急落となった。値下がり銘柄数は1600を上回りプライム市場全体の9割に達した。なお、売買代金はきょうも4兆円を上回り、これで5営業日連続4兆円以上の売買代金をこなしたことになる。

個別では、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が軟調だったほか、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連に売られるものが目立っている。ニデック<6594>が安く、TDK<6762>は大幅安となった。ソニーグループ<6758>も売りに押された。三菱商事<8058>、三井物産<8031>など総合商社も売られた。NOK<7240>、ヤマハ発動機<7272>、カカクコム<2371>などが急落したほか、NTN<6472>も下値を探った。

半面、ソシオネクスト<6526>が底堅さを発揮し、川崎汽船<9107>が物色人気に。伊藤忠テクノソリューションズ<4739>が値を飛ばした。HOYA<7741>もしっかり。イー・ガーディアン<6050>がストップ高で値上がり率首位となった。JVCケンウッド<6632>が急騰、サンリオ<8136>も買いを集めた。インテリジェント ウェイブ<4847>も大幅高。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063>、郵船 <9101>、キッコマン <2801>、川崎汽 <9107>、HOYA <7741>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約14円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はTDK <6762>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、ヤマハ <7951>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約182円。

東証33業種のうち上昇は海運業、パルプ・紙の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)食料品、(2)倉庫運輸関連、(3)証券商品先物、(4)銀行業、(5)精密機器。一方、下落率の大きかった5業種は(1)非鉄金属、(2)輸送用機器、(3)ゴム製品、(4)鉱業、(5)保険業。

■個別材料株

△コイケヤ <2226> [東証S]

第1四半期営業益3.2倍で通期計画進捗率44%超。

△アップル <2788> [東証S]

今期上方修正を好感。

△CTC <4739> [東証P]

伊藤忠系がTOB価格を実施。

△インテリW <4847> [東証P]

今期最終37%増益・20円増配計画。

△高周波 <5476> [東証S]

今期75億円の最終黒字転換見通し。

△イーガーディ <6050> [東証P]

チェンジHD <3962> [東証P]がTOBを実施。

△日本ライフL <7575> [東証P]

4-6月期営業増益を好感。

△サンリオ <8136> [東証P]

今期経常を一転31%増益に上方修正、配当も10円増額。

△AZ丸和HD <9090> [東証P]

4-6月期(1Q)経常は45%増益で着地。

△郵船 <9101> [東証P]

上期経常を18%上方修正、通期も増額、配当も10円増額。

▼カカクコム <2371> [東証P]

4-6月期最終13%減益。

▼テレ東HD <9413> [東証P]

4-6月期(1Q)経常は48%減益で着地。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)イーガーディ <6050>、(2)JVCケンウ <6632>、(3)サンリオ <8136>、(4)インテリW <4847>、(5)日本ライフL <7575>、(6)AZ丸和HD <9090>、(7)CTC <4739>、(8)Casa <7196>、(9)郵船 <9101>、(10)スカパーJ <9412>

値下がり率上位10傑は(1)ヤマハ <7951>、(2)NOK <7240>、(3)カカクコム <2371>、(4)テレ東HD <9413>、(5)ダイセル <4202>、(6)TDK <6762>、(7)神鋼商 <8075>、(8)ダイヘン <6622>、(9)アクシアル <8255>、(10)イーグル工 <6486>

【大引け】

日経平均は前日比548.41円(1.68%)安の3万2159.28円。TOPIXは前日比33.41(1.45%)安の2268.35。出来高は概算で17億9463万株。東証プライムの値上がり銘柄数は158、値下がり銘柄数は1666となった。東証マザーズ指数は761.40ポイント(10.53ポイント安)。

[2023年8月3日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.