ドアダッシュが決算受け上昇 注文が過去最多 テイクアウト需要の強さを示す=米国株個別
フード・デリバリーサービスのドアダッシュ<DASH>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売りが予想を上回ったほか、EBITDAも予想を上回った。マーケットプレイス受注額も予想を上回った。
注文件数が過去最多となるなど、値上げにもかかわらず消費者のテイクアウト需要の強さが示されている。中核事業のレストラン部門が堅調だったほか、コンビニや食料雑貨など比較的新しい事業も押し上げた。
ガイダンスも公表しており、通期のEBITDAおよびマーケットプレイス受注額を上方修正した。
今回の決算を受けて目標株価を引き上げたアナリストも多く、「第2四半期もレストラン、コンビニなど多くのカテゴリーでシェアを獲得したことは注目に値する。マクロ情勢が不安定であったにもかかわらず、ユーザー・エンゲージメントは好調を維持し、総注文数は前年比および前期比ともに増加した」とのコメントも出ている。
また、「非常に細分化された競争の激しい市場で事業を展開しているにもかかわらず、市場シェアの継続的な拡大と収益性プロファイルにより、同社は好位置にある」との指摘も出ている。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益:-0.44ドル(予想:-0.42ドル)
・売上高:21.3億ドル(予想:20.5億ドル)
・粗利益率(調整後):49.2%(予想:48.1%)
・EBITDA(調整後):2.79億ドル(予想:2.14億ドル)
・FCF:3.11億ドル(予想:1.98億ドル)
・注文件数:5.32億件(予想:5.12億件)
・マーケットプレイス受注額:164.7億ドル(予想:157.3億ドル)
(7-9月・第3四半期見通し)
・EBITDA(調整後):2.20~2.70億ドル(予想:1.92億ドル)
・マーケットプレイス受注額:158~162億ドル(予想:154億ドル)
(通期見通し)
・EBITDA(調整後):7.50~10.50億ドル(従来:6.00~9.00億ドル))(予想:8.26億ドル)
・マーケットプレイス受注額:642~652億ドル(従来:630~645億ドル)(予想:627億ドル)
【企業概要】
米国・カナダ・オーストラリアで、地域の食品・飲食店を支える配達プラットフォームを運営する。地域の加盟店・消費者・配達雇用者の相互作用によって成り立つプラットフォームを通じて、加盟店へのニーズに沿ったサービス、消費者へのオンライン注文・配達・店舗受取、配達雇用による収入の機会を提供する。
(NY時間10:21)
ドアダッシュ<DASH> 87.69(+1.71 +1.99%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美