ZHDが急反発、コマースとPayPayの収益性改善・4~6月期最終48%増益を評価
Zホールディングス<4689>が急反発し、2月3日につけた年初来高値が視界に入った。3日の取引終了後に24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比10.2%増の4305億2300万円、最終利益は同47.9%増の373億1600万円だった。調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は同15.6%増の999億9300万円だった。売上収益と調整後EBITDAは4~6月期として過去最高となり、業況を評価した買いを集めたようだ。
メディア事業ではショッピング広告を除き、広告関連売上収益が増収となった。LINEの有償アカウント数が増加したほか、コマース事業では「Yahoo! ショッピング」の粗利率が上昇するなど、収益性が大幅に改善した。更に、22年10月に連結子会社化したスマートフォン決済のPayPayの連結EBITDAは17億円と、四半期ベースで初めて黒字に転じた。
あわせてZHDは、取締役でヤフー社長の小沢隆生氏が9月30日付で退任すると発表した。10月1日に発足する「LINEヤフー」の顧問に就任する予定としている。