注目銘柄ダイジェスト(前場):DMG森精機、ネットワン、ヤマトHDなど
任天堂<7974>:6149円(-208円)
大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は1854億円で前年同期比82.4%増となっている。主力のNSWプラットフォームの売上高が大幅に拡大したこと、モバイル・IP 関連等の売上がマリオ映画の収益配分などで急拡大したことなどが大幅増益要因に。市場コンセンサスは上回った形だが、マリオ映画の世界的大ヒットや「ゼルダティアキン」の販売好調から、足元で期待感は大きく高まっていたため、目先の出尽くし感が先行する状況に。
日東紡<3110>:3245円 カ -
ストップ高買い気配。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は8.9億円で前年同期比66.1%減となったが、上半期計画は従来の収支均衡から25億円、同45.6%減に、通期では40億円から65億円、前期比33.2%増に上方修正している。高付加価値製品の販売減少、原料費・電燃費の上昇などが減益要因となったが、低誘電ガラスの需要急回復など、電子材料分野が想定以上に回復しているもよう。
DMG森精機<6141>:2546円(+202円)
大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は226億円で前年同期比27.5%増、第1四半期の同2.6%増に対して、4-6月期は同56.2%増と増益率は拡大している。通期計画は従来の500億円から525億円、前期比27.4%増に上方修正。想定以上の受注が底堅く推移していること、為替レートの円安方向への修正が業績上振れ要因に。世界的に景況感が悪化している中での好決算にポジティブな評価が高まる形へ。
ヤマトHD<9064>:2684円(+127.5円)
大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は16億円で前年同期比33.9%減、赤字転落との見方もあっただけに、想定以上に健闘との評価が先行している。取扱数量の減少に加えて、コスト高なども響き、減益要因となっている。通期計画は売上高計画を下方修正しているもの、構造改革効果などで営業利益は800億円、前期比33.1%増を据え置き。コンセンサスは770億円程度と下振れを見込んでおり、目先の安心感につながっているようだ。
ネットワン<7518>:2573.5円(-614.5円)
大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は16.7億円で前年同期比39.6%減、据え置きの通期予想246億円、前期比19.2%増に対し、極めて低調なスタートと受けとめられている。製品販売における為替影響や製品サポートの逆ザヤ、販管費の増加などが減益要因に。受注高も500億円で前年同期比15.5%減と低調、大型案件の一巡なども要因だが、通期業績達成への不透明感が強まる形に。
GMOTECH<6026>:3410円 カ -
ストップ高買い気配。23年12月期の営業利益予想を従来の3.50億円から5.00億円(前期実績2.26億円)に上方修正している。人材投資やアフィリエイトサービスの取引先開拓投資などの効果が実現し、粗利率の高い新規案件が積み上がってきたため。コストコントロールの推進も利益拡大につながる見通し。併せて期末配当予想を従来の125.47円から165.59円(前期末実績は無配)に増額修正している。
スパイダープラス<4192>:815円(+19円)
大幅に3日ぶり反発。現場向けビジネスチャット「direct」を提供するL is B(東京都千代田区)と対話型AI「ChatGPT」を組み込んだサービスの共同開発に着手したと発表している。自社の建設DXサービス「SPIDERPLUS」とビジネスチャットの連携強化にChatGPTを組み合わせ、SPIDERPLUSに蓄積された現場情報をコミュニケーションに活用するほか、現場の状況やChatGPTからの提案を加えながらdirect上で情報活用することを目指す。
FフォースG<7068>:1085円(+25円)
大幅に3日続伸。26万株(2.00億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。効率的な資本運用及び流通株式比率の向上が目的で、24年5月ごろまでに流通株式比率を35%以上とすることを目指している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は1.0%。取得期間は7-10日の予定で、東証の立会外取引(ToSTNeT-3)で買い付ける。取得した株式は全て消却する。消却予定日は31日。
《ST》