ブッキングが決算受け上昇 価格上昇にもかかわらず海外旅行の需要旺盛=米国株個別
オンライン旅行のブッキング<BKNG>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。旅行業界では重要な指標であるグロスブッキングも予想を上回っている。航空券や宿泊施設の価格上昇にもかかわらず海外旅行の需要が旺盛だったことを示した。
今年は米消費者のドル高を利用した海外旅行が急増。一方、国内の旅行は全般的に鈍化している。同社は売上げの約90%を海外旅行から得ていることが奏功した。
フォーゲルCEOは声明で「引き続き堅調なレジャー旅行需要が見られた。この好調な傾向は7月に入っても続いており、第3四半期は記録的な夏の旅行シーズンになる見込みだ」と述べた。
今回の決算を受けて、アナリストの目標株価引き上げも相次いており、3740ドルまで引き上げるアナリストもいた。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):37.62ドル(予想:28.59ドル)
・売上高:54.6億ドル(予想:51.7億ドル)
・EBITDA(調整後):17.8億ドル(予想:14.7億ドル)
・グロスブッキング:396.9億ドル(予想:381.1億ドル)
・宿泊販売数:2.68億泊(予想:2.66億泊)
・レンタカー販売日数:2000万日(予想:1930万日)
・航空券販売枚数:900万枚(予想:794万枚)
・マーケティング費用:18.0億ドル(予想:16.3億ドル)
(NY時間10:17)
ブッキング<BKNG> 3077.91(+238.00 +8.38%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美