ドラフトキングスが決算受け大幅高 黒字を達成=米国株個別
オンライン・スポーツカジノのドラフトキングス<DKNG>が大幅高。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株損益が予想外の黒字を達成したほか、売上高も予想を上回った。EBITDAも予想を大きく上回っている。通期のガイダンスでも売上高の見通しを上方修正した。
スポーツギャンブルを合法化する州が増える中、顧客を引きつけるために、競合であるアイルランドのファンデュエル社と競争している。同社は、広告キャンペーンや無料プロモーションベットで何年も赤字を出してきたが、投資家からは黒字化するようプレッシャーをかけられてきた。
その中で同社は、勝った時にベット額を2倍にして行くパーレー法を多く提供するなど、損失を減らそうと努力してきたが、今回はそれが成就した格好。
アナリストも今回の決算を称賛している。「重要なナショナル・フットボール・リーグのシーズンを前に、勢いは続くだろう。同社はスポーツカジノやiゲーミングの経済性を証明するだけでなく、競争力での差も広げている」と語った。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益:0.14(予想:-0.26ドル)
・売上高:8.75億ドル(予想:7.58億ドル)
・EBITDA(調整後):7300万ドル(予想:2000万ドル)
・月間ユニークペイヤー数:210万人(予想:207万人)
(通期見通し)
・売上高:34.6~35.4億ドル(従来:31.4~32.4億ドル)(予想:32.7億ドル)
・粗利益率(調整後):43~45%(従来:42~45%)
・EBITDA(調整後):-1.90~-2.20億ドル(従来:-2.90~-3.40億ドル)(予想:-2.82億ドル)
【企業概要】
テクノロジーと分析に基づいた、スポーツファンのためのダイナミックなデジタルスポーツエンターテイメントとゲームを扱う。デイリーファンタジースポーツコンテスト・スポーツ賭博・iGaming等を通じて、ユーザーに楽しさと充実感を味わえる環境を提供する。
(NY時間10:22)
ドラフトキングス<DKNG> 31.69(+1.70 +5.66%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美