NY株式:米国株式市場は続落、アップル決算に失望

市況
2023年8月5日 9時25分

ダウ平均は150.27ドル安の35,065.62ドル、ナスダックは50.48ポイント安の13,909.24で取引を終了した。

7月雇用統計の非農業部門雇用者数が予想を下回り、金利先高観の後退に伴い買い戻しが先行した。その後も長期金利の低下やオンライン小売りアマゾン・ドット・コム(AMZN)の好決算を背景にハイテクが強く、一段高となった。しかし、雇用統計で賃金の上昇が予想を上回り、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測は完全には払しょくされなかった。また、来週に発表を控える消費者物価指数(CPI)への警戒感に加え、携帯端末アップルの低調な決算を失望した売りが強まると、終盤にかけて下落に転じた。セクター別では小売りが大幅上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器が下落した。

オンライン小売りのアマゾン(AMZN)は第2四半期決算でクラウド・広告事業回復で大幅増収となったほか、第3四半期の楽観的な売上高見通しも好感され、大幅に上昇した。また、オンラインのスポーツ賭けプラットフォームを提供するドラフトキングス(DKNG)は1株損失が予想程には拡大しなかったことで上昇。オンライン旅行会社のブッキング・ホールディングス(BKNG)は需要鈍化の兆しは全く見られないと楽観的見通しが好感され、買われた。

一方、旅行情報・予約サイト運営のエアビーアンドビー(ABNB)は見通しが嫌気され、下落。携帯端末のアップル(AAPL)は四半期決算でサービス関連が好調で1株利益が予想を上回ったが、アイフォーンやアイパッドの売り上げが伸び悩み3期連続の減収となったほか、需要見通しが引き続き弱く、今後の成長に懐疑的見方が広がり、売られた。

シカゴ連銀のグールズビー総裁はインタビューで、労働市場のひっ迫は若干緩和したが、依然かなり強いとの慎重な姿勢を見せると同時に、高金利維持の期間に議論をシフトすることが近く必要になるかもしれないと指摘した。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

提供:フィスコ

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