7日の株式相場見通し=売り優勢か、米株安受け3万円大台攻防に
7日の東京株式市場は強弱観対立も売り優勢の地合いか想定される。ただ、朝方は安く始まってもその後下げ渋る可能性はありそうだ。前週末の米国株市場ではNYダウが3日続落、ナスダック総合株価指数が4日続落と下値模索の動きが続いた。この日は欧州株市場が主要国をはじめ総じて強い動きだったこともあって、米国株市場でも朝方は上昇して始まったが、取引終盤に値を崩す展開を強いられた。注目された7月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが、事前の市場コンセンサスを下回った。また、5月と6月の雇用者数の伸びが下方修正されたことで、労働需給逼迫への警戒感が後退した。もっとも、平均時給は前年同月比の上昇率が予想を上回り、インフレ懸念がくすぶる状況となっている。東京市場では前週末に3日ぶりに反発したものの小幅な上げにとどまった。きょうも米株安を受け、リスク回避ムードが上値を重くしそうだ。また、外国為替市場で足もと1ドル=141円台後半の推移とドル安・円高に振れていることも輸出株を中心にマイナスに作用する。日経平均は3万2000円大台攻防が意識される。
4日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比150ドル27セント安の3万5065ドル62セントと3日続落。ナスダック総合株価指数は同50.477ポイント安の1万3909.238だった。
日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の主な意見、消費活動指数、6月の景気動向指数速報値など。海外では4~6月期インドネシアGDP、6月の米消費者信用残高など。