タイソンフーズが決算受け下落 売上高が予想下限を下回る=米国株個別
食肉加工のタイソンフーズ<TSN>が下落。取引開始前に4-6月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。通期の売上高見通しは据え置いている。
株価は冴えない反応。売上高が予想下限すら下回ったことや、4つの鶏肉施設を閉鎖すると発表した。アーカンソー州、インディアナ州、ミズーリ州を拠点とするこれらの施設の生産は、稼働率の向上とコスト削減を図るため、他の場所に移されるという。ひっ迫した牛肉の供給、飼料コスト高騰、鶏肉と豚肉の供給過剰など、逆風が重なり、同社の利益は大幅に下落している。
タイソンCFOは「難しい決断だ。しかし、弊社の長期的な将来にとって正しい選択だ」と述べた。
(4-6月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.15ドル(予想:0.26ドル)
・売上高:131.4億ドル(予想:135.9億ドル)
・販売量:+0.3%
牛肉:-5.3%(予想:-2.0%)
豚肉:-1.8%(予想:+1.5%)
鶏肉:2.8%増
加工肉:-0.7%(予想:+4.0%)
・営業利益(調整後):1.79億ドル(予想:2.25億ドル)
・平均価格:-2.6%(予想:-1.0%)
(通期見通し)
・売上高:530~540億ドル(従来:530~540億ドル)(予想:536.3億ドル)
(NY時間09:35)
タイソン・フーズ<TSN> 51.48(-4.98 -8.82%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美