バークシャーが決算受け上昇 保険事業が寄与し、営業利益が予想以上に増加=米国株個別
バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が上昇。5日土曜日に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、保険事業の好調が寄与し営業利益が予想以上に増加した。傘下の自動車保険ガイコの経費削減に加え、保険会社アリゲニーの買収が寄与した。ガイコは2四半期連続で黒字となった。保険料の引き上げに加え、保険請求件数の減少や広告費削減が寄与したとしている。
FRBの積極利上げで、同社が主に短期債投資を通じ保有している手元資金の利回りが上昇。同四半期の手元資金保有は1474億ドルに達し、2014年からのデータで2番目の高水準となった。
アナリストからは「事業の多様性が同社の長期的な収益力に貢献している。景気減速とインフレはリスクだが、同社はこれまでほぼそうしたリスクを回避している。バフェット氏は今年について、事業部門の利益が減る可能性はあるが、大幅な金利収入増加が打ち消すとしている」と指摘した。
(10-12月・第4四半期)
・営業利益:100.4億ドル(予想:80.4億ドル)
保険:23.7億ドル
非管理:5.35億ドル
その他:3.40億ドル
・保険料フロート:1660億ドル
・純利益:359.1億ドル
(NY時間09:49)
バークシャー<BRK.B> 359.22(+9.23 +2.64%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美