話題株ピックアップ【昼刊】:イトーキ、SANKYO、レーザーテク

注目
2023年8月8日 11時39分

■イトーキ <7972>  1,268円  +123 円 (+10.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

イトーキ<7972>は急騰。7日の取引終了後に23年12月期業績予想の修正を発表し、営業利益を65億円から75億円(前期比63.7%増)へ引き上げた。あわせて増配も発表しており、これらを好感した買いが集まっている。構造改革プロジェクトの改革・改善活動を背景とした売上総利益率の改善効果が想定以上に順調なことが利益を押し上げる。売上高は従来予想(同5.4%増の1300億円)を据え置いた。配当予想については25円から32円(前期37円)に増額した。同時に発表した1~6月期(上期)決算は、売上高が681億9000万円(前年同期比7.0%増)、営業利益が70億200万円(同60.2%増)だった。リニューアル案件やオフィス移転などを中心に好調だった。

■SANKYO <6417>  6,576円  +597 円 (+10.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位

SANKYO<6417>が大幅高。5月18日の高値6210円を上回り、約3カ月ぶりに年初来高値を更新した。7日の取引終了後に4~6月期(第1四半期)決算を発表。売上高が前年同期比82.9%増の507億7700万円、営業利益が同2.0倍の191億8800万円と大幅増収増益で着地しており、これを好感した買いを集めている。パチンコ・パチスロ機ともに販売台数が増加した。人気マンガ「炎炎ノ消防隊」とタイアップしたパチンコ・パチスロ機がヒットしたほか、パチンコ機「新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~」の再販やスマートパチスロ機「パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ」の増産が寄与した。通期見通しは据え置いている。

■あらた <2733>  5,390円  +425 円 (+8.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位

7日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は24%増益で着地」が好感された。

あらた <2733> [東証P] が8月7日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比23.9%増の46.6億円に伸び、4-9月期(上期)計画の71億円に対する進捗率は65.8%に達し、5年平均の52.9%も上回った。

⇒⇒あらたの詳しい業績推移表を見る

■コムシスHD <1721>  3,077円  +239.5 円 (+8.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位

7日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は23%増益で着地」が好感された。

コムシスホールディングス <1721> [東証P] が8月7日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比23.2%増の52.3億円に伸びたが、通期計画の345億円に対する進捗率は15.2%となり、5年平均の13.9%とほぼ同水準だった。

⇒⇒コムシスHDの詳しい業績推移表を見る

■丸一鋼管 <5463>  3,595円  +279 円 (+8.4%)  11:30現在

7日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は5%増益で着地」が好感された。

丸一鋼管 <5463> [東証P] が8月7日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.3%増の102億円に伸び、4-9月期(上期)計画の192億円に対する進捗率は53.6%に達し、5年平均の49.6%も上回った。

⇒⇒丸一鋼管の詳しい業績推移表を見る

■フジテック <6406>  3,792円  +235 円 (+6.6%)  11:30現在

フジテック<6406>が上場来高値を更新した。7日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを104億円から156億円(前期比85.0%増)に上方修正した。2期ぶりに最高益を更新する見込みとなったことを受け、ポジティブ視されたようだ。売上高は2230億円から2260億円(同8.9%増)に修正した。前提為替レートの見直しの影響に加えて、香港の連結子会社が所有する固定資産の売却に伴う特別利益を業績予想に織り込んだ。4~6月期の売上高は前年同期比21.0%増の504億5300万円、最終利益は同24.6%増の35億4600万円だった。国内では新設、修理工事、保守が堅調に推移。東アジアや南アジア地域での採算性の改善も寄与した。

■昭和産業 <2004>  2,913円  +173 円 (+6.3%)  11:30現在

昭和産業<2004>が大幅に3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は7日取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比82.5%増の33億1300万円となり、通期計画75億円に対する進捗率が44%超に達したことが好感されているようだ。売上高は同11.3%増の897億9900万円で着地。主力の食品事業が増収増益となったことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■ナカニシ <7716>  3,410円  +190 円 (+5.9%)  11:30現在

ナカニシ<7716>が大幅高で新高値を更新した。7日の取引終了後、23年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算発表とともに、通期の業績と配当予想の上方修正と自社株買いの実施を発表した。最終利益は減益予想から一転して過去最高益を計画する。業況と株主還元姿勢を評価した買いを集めたようだ。23年12月期の売上高を522億7200万円から566億3800万円(前期比16.4%増)、最終利益を109億7600万円から138億4200万円(同11.0%増)にそれぞれ見通しを引き上げた。部品不足が緩和するなか歯科・外科・機工の各事業の販売が堅調だった。円安効果や現時点の受注動向なども踏まえ、新たな業績予想に反映した。年間配当予想は48円から50円(前期比4円増配)に修正した。加えて、同社は取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.18%)、取得総額25億円を上限とする自社株買いを10月1日から11月10日の間に実施する。

■レーザーテック <6920>  21,725円  +525 円 (+2.5%)  11:30現在

レーザーテック<6920>が続伸。7日の取引終了後に23年6月期の連結決算を発表した。あわせて公表した直近3カ月間の4~6月期の受注高は、前の期の11%減の584億5000万円となったものの、前四半期(1~3月)比では73%増と回復基調を継続した。更に、前期の年間配当をこれまでの見通しから2円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比3円増配の183円に設定しており、買い戻しを誘発する流れとなった。23年6月期の売上高は前の期比69.1%増の1528億3200万円、最終利益が同85.8%増の461億6400万円と、7月24日に開示した内容と同水準となった。今期の業績予想は同日にすでに公表を済ませており、売上高で前期比24.3%増の1900億円、最終利益で同1.8%増の470億円を見込む。なお、同社は今期から受注高予想を非開示とした。短期変動が大きく、中長期的な成長トレンドを予測する指標としての信頼性が低下したためとしている。

■東芝 <6502>  4,610円  +26 円 (+0.6%)  11:30現在

東芝<6502>は小高い。7日の取引終了後、TBJH(東京都千代田区)が東芝に対し、非公開化を目的にTOBを実施すると発表。TOB価格の1株4620円を意識した値動きとなっている。TBJHは、投資ファンドの日本産業パートナーズが子会社を通じて100%の株式を保有する買収目的会社。買い付け予定数は4億3288万86株(下限2億8873万1000株、上限設定なし)で、買い付け期間は8月8日から9月20日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる。

■カチタス <8919>  2,317円  -209 円 (-8.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位

7日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は19%減益で着地」が嫌気された。

カチタス <8919> [東証P] が8月7日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比18.8%減の27.9億円に減り、4-9月期(上期)計画の64.7億円に対する進捗率は43.2%にとどまり、5年平均の46.5%も下回った。

⇒⇒カチタスの詳しい業績推移表を見る

■日本製紙 <3863>  1,277円  -98 円 (-7.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率8位

7日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は70%減益で着地」が嫌気された。

日本製紙 <3863> [東証P] が8月7日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比70.5%減の3.6億円に大きく落ち込み、通期計画の180億円に対する進捗率は2.0%にとどまり、5年平均の27.7%も下回った。

⇒⇒日本製紙の詳しい業績推移表を見る

■プロパティエージェント <3464>  1,446円  +300 円 (+26.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

プロパティエージェント<3464>がカイ気配。7日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。最終利益は前年同期比2.7倍の11億6600万円と大幅な増益となり、通期計画に対する進捗率は89%に上った。業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。売上高は同89.5%増の152億8900万円だった。DX不動産事業の販売が好調だったほか、DX推進事業における新規受注も拡大した。

■日本山村硝子 <5210>  1,531円  +300 円 (+24.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

日本山村硝子<5210>がカイ気配スタート。7日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終損益の黒字額の見通しを75億円から90億円(前期は30億700万円の最終赤字)に上方修正しており、好感されたようだ。上期(4~9月)の国内のガラスびん関連事業において、ガスや電力、原料の価格面での負担が想定よりも小さくなることが見込まれるほか、価格改定や品種構成の変化を背景とした販売単価の上昇も想定。為替差益の発生などもあり、影響を業績予想に反映した。一方、売上高は740億円から730億円(前期比7.1%増)に小幅に見通しを引き下げた。

■クルーズ <2138>  1,009円  +150 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

クルーズ<2138>がストップ高の水準となる前営業日比150円高の1009円でカイ気配となった。7日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、最終利益が前年同期比2.3倍の3億9300万円となった。ゲームと金融が融合した「GameFi」に関連する事業が大幅な営業増益となっており、ブロックチェーンゲーム領域での成長を期待した資金が流入したようだ。4~6月期の売上高は同7.1%減の34億3200万円だった。EC事業が減収となったほか、広告代理店事業の大口取引先との受託業務契約終了も響いた。GameFi事業の第1弾のゲームプロジェクトとして5月にリリースした「PROJECT XENO」は個別の収益は非開示としながらも、同事業への初めてのチャレンジとしては一定の手ごたえがあるとし、今後も大きく伸びる可能性があるとした。

■データアプリ <3848>  1,056円  +150 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

データ・アプリケーション<3848>はカイ気配。7日の取引終了後に4~6月期(第1四半期)単独決算を発表し、営業利益は2億2400万円(前年同期連結8200万円)だった。通期計画(4億1000万円)に対して約55%と高進捗なことから、これを評価した買いが膨らんでいる。売上高は7億6100万円(同5億5800万円)だった。積極的な販売推進活動や新規ビジネスの創出など各種施策に取り組んだ。サブスクリプション販売強化も順調に推移した。同社は今年4月に完全子会社を吸収合併しており、これに伴い今第1四半期から単独決算に移行している。通期見通しは据え置いた。

●ストップ高銘柄

焼津水産化学工業 <2812>  1,142円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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