注目銘柄ダイジェスト(前場):日本紙、Uアローズ、ブロードエンターなど

市況
2023年8月8日 11時51分

日本紙<3863>:1277円(-98円)

大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は8.1億円で前年同期29.2億円の赤字から黒字に転換している。ただ、据え置きの通期計画240億円に対する進捗率は低水準であり、ネガティブな反応が先行する形に。紙・板紙における値上げの進展が収益改善の主因に。コンセンサス比でも実績値は下回ったとみられるが、石炭スポット価格の下落により、下期にかけてはコストの改善が見込める状況ではある。

Uアローズ<7606>:2158円(-250円)

大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は25億円で前年同期比35.0%増となり、会社計画は上振れたもよう。ただ、コンセンサス比では想定線、前回決算発表後に株価は大きく上昇しており、短期的な出尽くし感が先行する形のようだ。円安や減価上昇で粗利益率はやや計画を下回ったもようだが、売上が上振れる格好になっているようだ。足元では原価率なども改善してきている状況に。

三菱重<7011>:7531円(+213円)

大幅続伸。決算発表後は上値追いの動きが強まっていたが、本日は大和証券が投資判断を「3」から「1」に2段階格上げ、目標株価も6500円から10000円に引き上げており、一段の上値追いにつながっている。原子力や防衛関連が新たな成長事業に変わりつつあるほか、ガスタービンや民間航空機事業の成長・回復も継続し、持続的な最高益更新が想定できると評価。事業環境の追い風効果は大きいが、風向きが変わる懸念は小さいとしている。

東芝<6502>:4610円(+26円)

小幅続伸。投資ファンドの日本産業パートナーズなど、国内連合によるTOBが発表されている。本日からTOBを開始して、成立すれば年内にも上場廃止となる。TOB価格は4620円、9月20日までTOBを実施し、成立条件は3分の2以上の応募となる。成立しても応募が9割未満の場合、株主総会を経て株式併合を実施するもよう。TOB開始のタイミング、TOB価格ともに想定線だが、株価はTOB価格に一段とサヤ寄せが進む形に。

レーザーテック<6920>:21725円(+525円)

大幅続伸。前日に23年6月期の決算を発表、営業利益は623億円で前期比91.7%増となり、24年6月期は640億円で同2.7%増の見通しとしている。コンセンサス比では、実績は上振れ、ガイダンスは下振れだが、7月24日に上方修正と新年度見通しを発表しており、業績数値にサプライズはなし。受注に関しては、ガイダンスは非開示としているものの、4-6月期実績は584億円で会社計画519億円を上振れ、プラス材料視されているようだ。

ブロードエンター<4415>:1631円(+176円)

一時ストップ高。23年12月期第2四半期累計(23年1-6月)の営業損益を1.44億円の黒字(前年同期実績は0.44億円の赤字)と発表している。マンション向け高速インターネット「B-CUBIC」やIoTインターフォンシステム「BRO-LOCK」の受注件数が堅調に推移し、黒字転換に寄与した。通期予想は前期比68.3%増の4.88億円の黒字で据え置いた。第1四半期(0.11億円の赤字)から損益が改善したことも評価されているようだ。

J・TEC<7774>:598円(+55円)

大幅に3日続伸。24年3月期の営業損益予想を従来の0.83億円の黒字から1.26億円の黒字(前期実績7.28億円の赤字)に上方修正している。経済産業省の「再生・細胞医療・遺伝子治療の社会実装に向けた環境整備事業費補助金」で自社の申請事業が採択されたことに伴い、補助金収入(営業外収益、販管費から控除)が見込まれるため。同事業では、既承認品の市場拡大と新規製品の臨床使用の推進を目指す環境整備を実施する。

リニューアブルJ<9522>:1184円(+64円)

年初来高値。7月の再生可能エネルギー発電所の発電事業収入(速報値)が計画比17.5%増の14.73億円になったと発表している。6月は1.9%減だった。前年同月比では7.9%増で、プラスになったのは3カ月ぶり。6月は10.0%減だった。23年累計では対計画比8.0%増、前年同期比7.8%増の81.72億円。発電事業収入の改善が投資家から好感され、買いが集まっているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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