神戸鋼は今期純利益予想引き上げ、配当性向30%への見直しも
神戸製鋼所<5406>はこの日の取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表。売上高を2兆6800億円から2兆5900億円(前期比4.8%増)へ引き下げた一方、純利益を1000億円から1200億円(同65.4%増)へ引き上げた。
IT・半導体分野の需要回復の遅れやデータセンター向けディスク材の在庫調整の長期化、日系自動車メーカーの海外生産の減少などが売り上げ面で響く見通し。利益面ではエネルギー価格の下落に伴う調達コストの改善を見込んでいる。あわせて、配当性向の目安を従来の15~25%程度から30%程度に見直す方針を明らかにした。これまで未定としていた配当予想については90円(前期40円)とした。
同時に発表した4~6月期決算は、売上高が5986億8900万円(前年同期比10.3%増)、純利益が254億5100万円(同21.0%増)だった。