DICが後場に急落、欧州向け顔料製品低迷で今期業績・配当予想を下方修正
DIC<4631>が後場に急落した。この日、23年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しは170億円から40億円(前期比77.3%減)に下方修正した。年間配当予想も100円から80円(同20円減配)に減額しており、ネガティブ・サプライズとなったようだ。
今期の売上高は1兆1000億円から1兆600億円(同0.6%増)に見通しを引き下げた。顔料製品は主要市場である欧州で景気減速の影響を背景に出荷が減少。自動車向けはサプライチェーンの余剰在庫が解消しきれない状況が続いており、影響を業績予想に反映した。1~6月期の売上高は前年同期比1.2%減の5153億1100万円、最終利益は同93.1%減の9億9700万円だった。