リビアンが決算で生産台数の見通し引き上げも株価軟調=米国株個別
電気自動車(EV)のリビアン・オートモーティブ<RIVN>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を上回り、1株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。通期のガイダンスも公表し、EBITDAの赤字見通しを縮小したほか、生産台数の見通しを引き上げた。
同社が最近のサプライチェーン問題をいかに乗り越えているかを示している。同社は上方修正の要因として、生産ラインに関する進展やサプライチェーンの見通しなどを挙げた。
アナリストからは「コスト管理と生産は改善を続けている。新型R1の投入により、第2四半期の平均販売価格が上昇し、この傾向は当面続くものと思われる」との評価も聞かれた。
ただ、直近の株価上昇からすると、今回の決算は少し物足りなかったようで、株価は軟調に推移している。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-1.08ドル(予想:-1.37ドル)
・売上高:11.2億ドル(予想:10.1億ドル)
・EBITDA(調整後):-8.81億ドル(予想:-11.3億ドル)
・FCF(調整後):-16.2億ドル(予想:-11.0億ドル)
(通期見通し)
・EBITDA(調整後):-42億ドル(従来:-43億ドル)(予想:-41.8億ドル)
・生産台数:5万2000台(従来:5万台)(予想:5万2500台)
・設備投資:17.0億ドル(従来:20億ドル)(予想:19億ドル)
【企業概要】
電気自動車(EV)とアクセサリーを設計・開発・製造し、一般消費者及び商業市場の顧客に直接販売する。車両テクノロジープラットフォーム、製品開発とオペレーション、製品、サービスで構成されるエコシステムを実現し、電動ピックアップトラックや電動SUVの開発・生産に注力する。
(NY時間09:50)
リビアン<RIVN> 24.16(-0.64 -2.59%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美