トゥイリオが決算受け上昇 通期の最終利益の見通しを上方修正=米国株個別
クラウド通信APIのトゥイリオ<TWLO>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、第3四半期のガイダンスでは、1株利益は予想を上回る見通しを示したものの、売上高は予想を下回る見通しを示した。
発表後に株価は時間外で売りが先行したものの、売り一巡後は買い戻しが強まっている。同社は声明で、通期の最終利益の見通しを上方修正し、5月時点の3億5000万ドルから3億5000万-4億ドルに上方修正した。
同社は収益性改善に注力しており、昨年は2度の人員削減を発表。6月末時点の従業員数は6428人で、9月のピーク時の8992人から29%近く減少している。同社のローソンCEOは声明で「事業全体で効率的な成長推進に全力を注いでいる」と述べた。
アナリストからは「同社が収益性の高い成長へ舵を切る中、今回の決算は予想を上回った。逆風が和らぎ、再加速への道筋が見える」との評価も聞かれた。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.45ドル(予想:0.29ドル)
・売上高:10.4億ドル(予想:9.86億ドル)
(7-9月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.33~0.37ドル(予想:0.30ドル)
・売上高:9.80~9.90億ドル(予想:10.2億ドル)
【企業概要】
ウェブ開発者向けに、電話、インターネットプロトコル音声通信およびテキストメッセージをウェブ、モバイル、電話アプリに統合するクラウド・コミュニケーション・プラットフォームを提供する会社。
(NY時間10:02)
トゥイリオ<TWLO> 61.79(+3.39 +5.80%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美