アレイが決算受け大幅高 成長性ではなく収益性の追求に好感も=米国株個別
太陽光の地上設置システムを手掛けるアレイ・テクノロジーズ<ARRY>が大幅高。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表しており、売上高見通しは下方修正したものの、1株利益の見通しは上方修正している。
ホステトラーCEOは、第2四半期のブッキングが大幅に増加したと発表したものの、これらのうち、2024年の納入の割合が予想していたよりも大きかったとしている。これは、モジュールの入手可能性、IRAの更なる明確化、許認可等が予想以上に困難となっており、2023年の売上高見通しにマイナスの影響を及ぼしていると述べた。
ただ、アナリストからは「同社が収益性を重視し、ブッキングが回復していることに勇気づけられる」と前向きな評価が聞かれる。「ブッキングの回復、利益、フリーキャッシュフロー(FCF)のガイダンスは、売上高見通しが控えめなのに比べて、センチメントを強めると見ている。同社は明らかに成長性ではなく収益性を追求しており、価格設定とその結果としての利益に規律が示されている」と述べた。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.47ドル(予想:0.18ドル)
・売上高:5.08億ドル(予想:4.48億ドル)
・粗利益率(調整後):29.6%(予想:20.8%)
・EBITDA(調整後):1.16億ドル(予想:0.57億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.00~1.07ドル(従来:0.75~0.85ドル)
・売上高:16.5~17.3億ドル(従来:18.0~19.0億ドル)(予想:18.5億ドル)
・EBITDA(調整後):2.80~2.95億ドル(従来:2.40~2.65億ドル)(予想:2.58億ドル)
【企業概要】
EPC事業者・太陽光発電開発業者・公益事業者等向けに、太陽エネルギープロジェクトで使用される地上設置システムを販売する。単軸トラッカーと呼ばれるスチールサポート・電気モーター・ギアボックス・電子コントローラーの統合システムにより、太陽電池パネルは常に太陽に対する最適な向きを維持する。
(NY時間10:27)
アレイ<ARRY> 21.97(+4.09 +22.87%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美