話題株ピックアップ【昼刊】:INPEX、板硝子、ロート

注目
2023年8月10日 11時38分

■I-ne <4933>  3,150円  +460 円 (+17.1%) 一時ストップ高   11:30現在

I-ne<4933>が一時ストップ高まで買われた。同社は9日取引終了後、23年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の40億円から43億円(前期比32.9%増)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想も400億円から415億円(同17.7%増)に上方修正。ヘアケア系カテゴリーや美容家電カテゴリー、スキンケアなど各ブランドの売り上げが引き続き好調に推移するとみている。

■INPEX <1605>  2,119.5円  +305 円 (+16.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

INPEX<1605>が急騰。株価は2009年11月以来、13年9カ月ぶりとなる2000円台に乗せている。9日取引終了後、決算発表を行い23年12月期の連結純利益を3000億円から3200億円(前期比27.0%減)に上方修正した。為替の円安進行などが寄与する。同時に今期配当は、従来予想から10円増の年74円(前期比12円増)へ増配することを発表。また、8000万株(発行済み株式総数の6.12%)、1000億円を上限に自社株買いを実施することも明らかにした。取得期間は10日から12月29日まで。足もとでは原油価格が上昇していることも追い風であり、株価は買い人気を集めている。

■宮地エンジ <3431>  5,160円  +705 円 (+15.8%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率2位

宮地エンジニアリンググループ<3431>がストップ高の5160円水準でカイ気配となっている。9日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高156億8400万円(前年同期比26.8%増)、営業利益12億3000万円(同47.3%増)、純利益6億8700万円(同15.8%増)と大幅増益となったことが好感されている。主力の橋梁事業をはじめとして手持ち工事が予定通り進捗したことが業績を牽引した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高690億円(前期比14.5%増)、営業利益66億円(同28.7%増)、純利益35億円(同13.7%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表。また、株式分割に伴い中間100円・期末80円としていた配当予想を中間170円・期末75円にすると発表しており、これらも好材料視されている。株式分割を考慮しない場合の年間配当予想は320円となり、前期実績(140円)に対して実質増配となる。

■日本板硝子 <5202>  739円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率3位

日本板硝子<5202>がストップ高の739円に買われている。9日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を7600億円から8400億円(前期比10.0%増)へ、営業利益を300億円から350億円(同0.5%増)へ、最終利益を70億円から110億円(前期337億6100万円の赤字)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたことが好感されている。主に建築用ガラス事業及び自動車用ガラス事業で第1四半期(4~6月)業績が想定を上回ったことが要因という。また、ロシアJVの売却に伴う減損損失の戻入益を計上することも寄与する。なお、同時に発表した第1四半期決算は、売上高2079億5400万円(前年同期比16.9%増)、営業利益145億7800万円(同76.4%増)、最終利益70億2700万円(同3.0倍)だった。

■サンアスタ <4053>  1,326円  +175 円 (+15.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

Sun Asterisk<4053>はカイ気配スタート。9日の取引終了後、23年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益は10億4700万円から14億6000万円(同77.3%増)に見通しを上方修正した。2期ぶりに最高益を更新する計画となり、好感されたようだ。売上高の見通しは120億8700万円から124億9400万円(同16.3%増)に引き上げた。1~6月期においてクリテイティブ&エンジニアリング関連の売上高が計画を上回って推移した。ストック型顧客数や月次の平均顧客単価などの前提を見直し、業績予想に反映した。

■長野計器 <7715>  2,367円  +308 円 (+15.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

長野計器<7715>が急騰。同社が9日取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(23年4~6月)決算は営業利益が前年同期比2.9倍の17億1000万円と急拡大した。産業機械や半導体業界向けなどに主力の圧力計や圧力センサーの売上高が好調に伸び、全体を押し上げている。これを好感する形で買いが集中している。株価は7月3日に2400円台まで買われた後は調整を強いられていたが、2000円近辺を下限とするもみ合いを続け13週移動平均線とのカイ離修正を終えたタイミングで、一気に切り返す格好となった。

■ロート製薬 <4527>  3,612円  +464 円 (+14.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位

ロート製薬<4527>が大幅高で4連騰。6月21日の高値を上抜けて新値街道をまい進している。9日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しは265億円から275億円(前期比4.3%増)に上方修正しており、好感されたようだ。売上高は2590億円から2630億円(同10.2%増)に見直した。「メラノCC」や「肌ラボ」などが好調で、4~6月に大幅な増収増益となった国内事業が引き続き堅調に推移すると判断し、影響を業績予想に織り込んだ。4~6月期の売上高は前年同期比17.1%増の611億7100万円、最終利益は同30.0%増の90億9000万円だった。

■コカBJH <2579>  1,880.5円  +216.5 円 (+13.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位

9日に決算を発表。「上期最終が赤字縮小で着地・4-6月期は黒字浮上」が好感された。

コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス <2579> [東証P] が8月9日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終損益は39.4億円の赤字(前年同期は98.9億円の赤字)に赤字幅が縮小した。

⇒⇒コカBJHの詳しい業績推移表を見る

■KNTCT <9726>  1,572円  +178 円 (+12.8%)  11:30現在

9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は2.4倍増益で着地」が好感された。

KNT-CTホールディングス <9726> [東証S] が8月9日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の26.1億円に急拡大し、通期計画の35億円に対する進捗率は74.6%に達し、さらに前年同期の8.9%も上回った。

⇒⇒KNTCTの詳しい業績推移表を見る

■広済堂ホールディングス <7868>  2,437円  +271 円 (+12.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

広済堂ホールディングス<7868>が続急伸している。9日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を400億円から402億2100万円(前期比9.7%増)へ、営業利益を63億6000万円から65億5800万円(同53.2%増)へ、純利益を45億円から47億2000万円(同16.8%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各23円65銭の年47円30銭としていた配当予想を各26円30銭の年52円60銭としたことが好感されている。情報セグメントで印刷案件の大型受注やBPO事業が堅調に推移したのをはじめ、第1四半期に各セグメントで着実に実績を積み上げたことが寄与する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高76億4400万円(前年同期比2.4%減)、営業利益7億4600万円(同59.8%増)、純利益6億4600万円(同81.5%増)だった。

■共立メンテナンス <9616>  6,431円  +674 円 (+11.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位

9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は2.6倍増益で着地」が好感された。

共立メンテナンス <9616> [東証P] が8月9日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の27.9億円に急拡大し、通期計画の94億円に対する進捗率は29.8%に達し、5年平均の18.7%も上回った。

⇒⇒共立メンテナンスの詳しい業績推移表を見る

■東亜建設工業 <1885>  3,455円  +355 円 (+11.5%)  11:30現在

9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は4.5倍増益で着地」が好感された。

東亜建設工業 <1885> [東証P] が8月9日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比4.5倍の42.2億円に急拡大し、通期計画の95億円に対する進捗率は44.4%に達し、5年平均の16.8%も上回った。

⇒⇒東亜建設工業の詳しい業績推移表を見る

■東洋炭素 <5310>  6,050円  +600 円 (+11.0%)  11:30現在

9日に決算を発表。「今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額」が好感された。

東洋炭素 <5310> [東証P] が8月9日大引け後(15:30)に決算を発表。23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比44.1%増の53.3億円に拡大し、従来予想の38億円を上回って着地。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の80円→90円(前期は70円)に増額修正した。

⇒⇒東洋炭素の詳しい業績推移表を見る

■千葉興業銀行 <8337>  699円  +67 円 (+10.6%)  11:30現在

9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は2.4倍増益で着地」が好感された。

千葉興業銀行 <8337> [東証P] が8月9日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の34.8億円に急拡大し、4-9月期(上期)計画の42億円に対する進捗率は82.9%に達し、5年平均の43.5%も上回った。

⇒⇒千葉興業銀行の詳しい業績推移表を見る

■日本空港ビルデング <9706>  7,300円  +679 円 (+10.3%)  11:30現在

日本空港ビルデング<9706>が大幅高で年初来高値更新。9日の取引終了後に24年3月期業績予想の上方修正を発表。売上高を1957億円から2000億円(前期比76.9%増)へ、営業利益を154億円から190億円(前期105億7900万円の赤字)へ引き上げており、これが好感されている。商品売上高や施設利用料収入が予想を上回ったことが要因。同時に発表した4~6月期決算は、売上高が459億9600万円(前年同期比2.4倍)、営業利益が55億2000万円(前年同期62億100万円の赤字)だった。

●ストップ高銘柄

和心 <9271>  438円  +80 円 (+22.4%) ストップ高   11:30現在

名村造船所 <7014>  857円  +150 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在

キョウデン <6881>  533円  +80 円 (+17.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

アジャイル <6573>  535円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在

東日システム <3316>  1,063円  +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

DMP <3652>  3,195円  -700 円 (-18.0%) ストップ安   11:30現在

マイクロアド <9553>  4,810円  -1,000 円 (-17.2%) ストップ安売り気配   11:30現在

シンクロ・フード <3963>  586円  -100 円 (-14.6%) ストップ安   11:30現在

GCジョイコ <6249>  4,265円  -700 円 (-14.1%) ストップ安   11:30現在

以上、4銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.