本日注目すべき【好決算】銘柄 ダイコク電、マツキヨココ、サンウェルズ (10日大引け後 発表分)
8月10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ダイコク電 <6430> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は16倍増益・通期計画を超過
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比16倍の48.5億円に急拡大して着地。スマート遊技機の導入に伴い、カードユニットや情報公開端末の販売が大きく伸びたことが寄与。
第1四半期実績だけで、通期計画の43.5億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
ゲオHD <2681> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は49%増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比49.5%増の70.6億円に拡大して着地。物価高騰に伴うリユース需要が継続する中、積極出店を進めてきた2nd STREETで衣料・服飾雑貨の販売が好調に推移したことが寄与。新品販売で家庭用ゲーム機「PlayStation5」本体やゲームソフトのヒットタイトルが伸びたことも収益を押し上げた。
第1四半期実績だけで、通期計画の135億円に対する進捗率は52.4%に達しており、業績上振れが期待される。
ポラリスHD <3010> [東証S] ★今期経常を21倍上方修正・16期ぶり最高益更新へ
◆24年3月期の連結経常損益を従来予想の1億円の黒字→21.3億円の黒字(前期は2.1億円の赤字)に21倍上方修正し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力のホテル事業で運営ホテル数の増加に加え、既存運営ホテルの稼働率と客室単価が好調に推移することで、売上高が計画を75.0%も上回ることが利益を押し上げる。
マツキヨココ <3088> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は37%増益、株式3分割も発表
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比37.5%増の186億円に拡大して着地。新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、都市部や繁華街、商業施設内などの人流が拡大する中、医薬品や化粧品、プライベートブランド商品の販売が順調に伸びたことが寄与。
併せて、9月30日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表。これに伴い、年間配当を従来計画の90円→67円(前期は85円)に修正した。年間配当は実質12.2%の増額となる。
また、発行済み株式数の0.16%にあたる22万株または19.3億円を上限に「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。
スタティアH <3393> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は2.6倍増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の6.4億円に急拡大して着地。主力のITインフラ事業で情報セキュリティ機器や複合機の好調が継続したことが寄与。収益フェーズに移行したデジタルマーケティング関連事業の黒字化も大幅増益に貢献した。
上期計画の8.9億円に対する進捗率は72.9%に達しており、業績上振れが期待される。
ラクス <3923> [東証P] ★上期経常を38%上方修正
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.6倍の10.4億円に急拡大して着地。併せて、上期の同利益を従来予想の10億円→13.7億円に37.5%上方修正。増益率が43.5%増→97.3%増に拡大する見通しとなった。
楽楽シリーズをはじめとするクラウド事業の好調な新規受注に加え、7月からラクスHRテックを連結子会社化した影響を反映した。
東和薬品 <4553> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は2.8倍増益・上期計画を超過
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の69.5億円に急拡大して着地。東和薬品で近年追補品を中心に販売数量が伸びたほか、セールスミックスが改善したことが寄与。デリバティブ評価益27億円が発生したことも利益を押し上げた。
上期計画の56億円をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。
サカタINX <4633> [東証P] ★今期経常を78%上方修正・7期ぶり最高益、配当も1円増額
◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の68億円→121億円に77.9%上方修正。増益率が37.1%増→2.4倍に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。インキの値上げ浸透や円安効果に加え、海外で主要原材料の価格推移が想定を下回ることが上振れの要因。為替差益の発生や持ち分法投資損益の改善なども利益を押し上げる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→31円(前期は30円)に増額修正した。
フリュー <6238> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は97%増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比97.5%増の12.6億円に拡大して着地。世界観ビジネス部門においてクレーンゲーム市場拡大と複数の人気IPの商品化による相乗効果で景品の売り上げが拡大したほか、高価格帯ホビーの受注が好調だったことが寄与。ガールズトレンドビジネス部門の収益伸長も増益に貢献した。
第1四半期実績だけで、通期計画の25億円に対する進捗率は50.5%に達しており、業績上振れが期待される。
シキノHT <6614> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は3.1倍増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比3.1倍の1.6億円に急拡大して着地。電子システム事業で半導体の生産増加を背景に半導体後工程検査装置の受注が増加したほか、半導体新製品用カスタムバーンイン装置や車載製品用専用計測機器が好調だったことが寄与。高付加価値製品への取り組みに加え、価格転嫁や調達コストの削減なども大幅増益につながった。
ノーリツ鋼機 <7744> [東証P] ★今期最終を56%上方修正
◆23年12月期の連結最終利益を従来予想の43億円→67億円に55.8%上方修正。減益率が95.8%減→93.4%減に縮小する見通しとなった。ものづくり(音響機器関連)部門でAlphaThetaの上期業績が想定以上に好調だったことに加え、想定為替レートを見直したことが上振れの要因となる。
サンウェルズ <9229> [東証G] ★4-6月期(1Q)経常は4.3倍増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比4.3倍の5.4億円に急拡大して着地。パーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」の首都圏でのドミナント展開やコールセンターの本格稼働が奏功し、新規施設の集客が好調だったうえ、既存施設が高稼働率を維持したことが収益拡大につながった。
株探ニュース