コンフィデンス・インターワークス---2024年3月期第1四半期は、2ケタ増収増益、人材事業は順調に推移
コンフィデンス・インターワークス<7374>は10日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前期比12.7%増の14.09億円、営業利益が同19.6%増の2.82億円、経常利益が同4.0%増の2.45億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同7.3%増の1.67億円となった。
人材事業の売上高は前年同期比12.3%増の13.92億円、セグメント利益は同8.2%増の4.03億円となった。同社は人材事業において、ゲーム会社向けの人材派遣事業や人材紹介事業、ゲーム会社からの受託業務を展開している。人材派遣事業では、ゲーム会社のクリエイター需要が継続しており、新規・既存取引先の開拓によって受注案件数を増やしている。クリエイターの採用市場では、採用広告の最適化や求人メディアの開設により、需要に応えるクリエイターを採用している。また、人材紹介事業ではゲーム業界に加え、IT・Web業界の人手不足を背景に求人数が増加しており、Web3.0やメタバース領域の求人数も増加傾向にある。受託事業では、ゲームタイトルのデバッグ業務を中心にサービスの提供を行っており、継続案件を安定運用するとともに、事業規模拡大に向け新規案件の獲得に努めている。
メディア事業の売上高は同0.7%減の0.16億円、セグメント利益は0.04億円(前年同期はセグメント損失0.02億円)となった。同社グループが運営する女性向けメディア「Lovely」は、ページビュー数当たりの単価に大きな変化がなかったが、ページビュー数は減少傾向にあり、売上高は低調にある。現在は、ゲーム業界のチャネルを活かしたゲームタイトルのプロモーション受託案件やSNSの運用代行・広告運用受託案件に力を入れて、売上拡大を図っている。
同社は、2023年5月12日にインターワークスとの合併を発表した。その後、2023年8月1日に同社がインターワークスを吸収合併することで、合併後のインターワークスの業績を考慮した通期業績予想が算出可能となったため、のれんの評価およびのれん償却費、合併に関連する費用を一定の条件の下で試算し、それらを踏まえて通期業績予想を公表した。2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比53.9%増の80.00億円、営業利益が同20.0%増の11.20億円、経常利益が同14.8%増の10.65億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同17.3%増の7.25億円としている。ただし、のれんの評価および企業結合に関する会計処理は暫定的なものであり、また合併に関連する費用についても概算額が計上されている。今後、これらの内容が確定次第、迅速に正式な開示を行う予定である。
《YI》