エヌ・シー・エヌ---1Qは減収なるも大規模木造建築分野が大幅増収を果たす

材料
2023年8月14日 13時29分

エヌ・シー・エヌ<7057>は10日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.7%減の19.66億円、営業利益が同66.4%減の0.33億円、経常利益が同92.7%減の0.05億円、親会社株主に帰属する四半期純損失が0.09億円(前年同期は0.49億円の利益)となった。

住宅分野の売上高は前年同期比32.8%減の12.26億円となった。SE構法出荷数は、大口取引先の受注高減少の影響により209棟(前年同期比28.7%減)となり、SE構法出荷1棟あたりの平均売上金額も前年同期比5%程度下落した。また、SE構法登録施工店は新規に7社加入し、600社となった。

大規模木造建築(非住宅)分野の売上高は同222.7%増の6.27億円となった。店舗などの木造非住宅のSE構法出荷数は32棟(前年同期比45.5%増)となり好調に推移した。また、SE構法以外の大規模木造建築設計を扱う木構造デザイン社では、継続的なプロモーション活動により、構造計算出荷数が16棟(前年同期比77.8%増)となり、同社におけるSE構法の構造計算出荷数33棟(前年同期比22.2%増)とあわせて、非住宅木造建築物の構造計算数は49棟(前年同期比36.1%増)と大きく増加した。加えて、昨年の10月に大断面集成材加工や特殊加工、大規模木造建築の施工力に強みを持つ翠豊社をグループ化したことで大規模木造建築分野における事業領域が拡大した。

環境設計分野の売上高は同0.8%減の0.52億円となった。2021年4月より説明義務化となった住宅の省エネ性能に対して、補助金の受給に関するコンサルティング業務と合わせてサービス提供することにより、木造住宅、集合住宅及び非住宅木造物件向けの一次エネルギー計算書の出荷数は685件(前年同期比3.0%減)となった。また、今期より非住宅向け省エネ認定(ZEB認定)のサポート事業を開始し、当四半期においては 2件の認定サポートを実施し補助金申請を行った。

子会社及び関連会社について、持分法適用関連会社であるMUJI HOUSE社は、親会社である良品計画社とともに、2023年5月に農林水産省と「木材利用拡大に関する建築物木材利用促進協定」を締結し、今後5年間で計1万立方メートルの国産材を活用して、店舗の木造化を推進していくこととなった。一方、MUJI HOUSE社は戸建て住宅販売において、昨年からの資材高騰(ウッドショック)の影響を受け、当四半期では赤字を計上している。

2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.0%減の90.55億円、営業利益が同44.7%減の2.33億円、経常利益が同48.7%減の2.33億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同45.4%減の1.65億円とする期初計画を据え置いている。

《SI》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.