フォーシーズHD---3Qは減収なるも通販事業は増収

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2023年8月14日 14時58分

フォーシーズHD<3726>は10日、2023年9月期第3四半期(22年10月-23年6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.1%減の15.63億円、営業損失が1.54億円(前年同期は1.08億円の損失)、経常損失が1.56億円(同1.07億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が1.57億円(同1.03億円の損失)となった。

通販事業の売上高は前年同期比7.18%増の6.35億円、セグメント利益は同3.2%減の1.48億円となった。電話オペレーター販売は、Webプロモーションによる新規獲得はコスト効率の観点から投資を抑えたため、既存顧客の掘り起こしと定期顧客の解約の阻止を最優先にしており、さらに同社の電話オペレーターの強力な営業力を最大限に活用するために、2022年12月より架電代行業務をスタートした。EC販売は、既存ブランドにおいて、まずはブランド認知向上とリテール事業との顧客リストの共有化や施策の連携を図ったが、新しい施策が売上に反映できるまでには当初計画よりも時間がかかっている。しかしながら、EC販売において実績のあるiiy社が当グループに加わり、売上高は前年同四半期よりも上回る結果となった。

卸売事業の売上高は前年同期比0.37%増の3.40億円、セグメント利益は同96.4%増の1.11億円となった。国内卸売事業では、引き続き人気ユーチューバーによるプロモーション活動及びインバウンド顧客の回復により、売上は大きく改善された。海外卸売事業は、2022年6月28日に公表した「子会社に対する仮処分命令申立てに関する和解成立のお知らせ」のとおり、主力商品である「ナチュラルアクアジェル」を中華人民共和国、中華人民共和国香港特別行政区及びアメリカ合衆国において2023年7月31日までの期間において、製造及び販売を行わないこととなっていたが、8月1日より本条件が解除となり、今後は販売を再開する。引き続き東南アジアを中心とした海外販路の拡大を積極的に推進し、通期での黒字化を目指す。

リテール事業の売上高は前年同期比31.24%減の5.44億円、セグメント損失は0.66億円(前年同期は0.15億円の損失)となった。現在は首都圏に21店舗(2023年6月30日時点)を運営しているが、「お悩み解決型アロマ専門店」という新しいコンセプトのもと、2022年3月には新百合ヶ丘、11月には海老名に2店舗出店した。また、原価率を改善するためにOEM商品を開発し、OEM商品を中心とした販売強化を推進している。店舗でのイベントも積極的に進めており、原価率及び客単価は改善されている。

衛生コンサルティング事業の売上高は前年同期比10.64%減の0.45億円、セグメント損失は0.19億円(前年同期は0.30億円の損失)となった。今期の施策としては、食品業界に浸透しつつある食品衛生法上のHACCP管理への指導、JFSM(食品安全マネジメント協会)規格の認証コンサルに注力する。

また、新型コロナウイルスを始めとする感染症対策として販売を行っている空間除菌デバイスDevirusACを、同じく感染症対策に悩む畜産業界に転用する施策を進めている。特に、鳥インフルエンザによる哺乳類への感染が急増していることで、ヒトに感染しやすく適応する恐れがあり人体への被害も心配されることから、今冬前には拡販を行うことができるよう対応を進めている。

2023年9月期通期については、売上高が前期比7.2%増の24.91億円、営業利益が0.13億円、経常利益が0.13億円、親会社株主に帰属する当期純損失が0.04億円とする5月12日に修正した業績予想を据え置いている。

《SI》

提供:フィスコ

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