15日の株式相場見通し=反発、米ハイテク株高と円安追い風に切り返しへ
15日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となり、日経平均株価は反発する公算が大きそうだ。前日の欧州株市場は高安まちまちの動きだったが、米国株市場では半導体関連などが買い戻される展開となったのをはじめハイテクセクターが強さを発揮し全体相場を牽引、主要株価指数が揃って上昇した。中国景気の先行き不透明感や米金利上昇が警戒されたものの、NYダウが引け際に水準を切り上げ小幅ながら3日続伸と上値指向を継続。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も切り返し、上げ幅は相対的に大きくなった。特にエヌビディア<NVDA>が7%超の上昇を示すなど急上昇、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.9%高と5日ぶりに大幅反発している。これを受け東京市場でも押し目買いが優勢となりそうだ。前日に日経平均株価は400円超の大幅下落をみせたが、きょうはその反動もあり半導体関連などを中心にリバウンドが期待される。外国為替市場でドル高・円安が進んでいることも輸出セクターやインバウンド関連などに追い風材料となりやすい。
14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比26ドル23セント高の3万5307ドル63セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同143.482ポイント高の1万3788.331だった。
日程面では、きょうは4~6月期GDP、5年物国債の入札など。海外では7月の中国工業生産、7月の中国小売売上高、7月の中国都市部固定資産投資、7月の中国失業率、8月の独ZEW景気予測指数、7月の米小売売上高、7月の米輸出入物価、8月のNY連銀製造業景況指数など。